お酒の資格を紹介!ワイン・ウイスキー・日本酒の広くて深い世界を探究

ワインやウイスキー、日本酒にビールなどなど、お酒には様々な種類があって、それぞれに深くて広い世界が広がっているもの。あなたがいま片手に持ってるそのボトルや缶にだって、意外な歴史や秘密が隠されているかもしれない。

お酒というのはただ飲んだくれて気持ちよくなるのも良いが、その未知なる世界を探究して深めていくのもまた一興。味や香りだけでないお酒の深みを知ることで、さらにお酒の魅力に魅了されること間違いなし。

そこで今回は、お酒の歴史や意外な秘密を学べる資格を紹介。資格取得のために勉強することでお酒の豆知識が増えるだけでなく、もしかしたら就職・転職・起業にも有利になる場合もあるだろう。特定の業界へのキャリアアップを狙っている人にも参考になるので、少しでも気になる方はぜひ最後までチェックしてみてほしい。

醸造酒の資格

まずは醸造酒の資格を紹介します。お酒の資格の中でも有名なワインに関する資格「ソムリエ」をはじめ、有意義な資格にぜひチャレンジしてみてほしい!

ワイン系の資格

ワインといえば世界中で愛されているお酒で、古今東西の美食家からも深く愛され続けてきた。そんなワインに関する資格はいくつかの種類があり、資格によって難易度・試験方法も多岐にわたる。その中でも今回紹介するソムリエ及びワインエキスパートは、比較的難易度が高いものの、仕事にもつながる有意義な部類だ。

ソムリエ

「ソムリエ」とは、ホテル・レストランなどでワインに関わるサービスを担うスタッフ。キャストへのワインの提案やサーブ、ワインの管理・仕入れなど幅広い仕事をこなす。フランス革命後、王政が崩れ宮中で従事していた「ソムリエ的な仕事をしていた人たち」が失業、街でレストランを開業することになり、自身を「ソムリエ」として名乗るようになったのがソムリエの始まりだとか。

そんなソムリエを日本で自称するには、日本ソムリエ協会(JSA)や全日本ソムリエ連盟(ANSA)が実施する「ソムリエ資格」を取得する必要がある。受験資格は下記のようなもので、基本的に豊富な実務経験が求められる。

  • 当協会認定のJ.S.A.ソムリエおよびJ.S.A.ワインアドバイザー
  • ソムリエまたはワインアドバイザー資格認定後3年目以降の方
  • 以下のいずれかの職務を通算10年以上経験し、第一日程においても従事し、月90時間以上勤務している方

◆酒類・飲料を提供する飲食サービス

◆酒類・飲料の管理・仕入れ、輸出入、流通・卸、販売、製造

◆酒類・飲料に携わる教育機関講師

◆酒類・飲料に関するコンサルタント

このほか全収入の60%以上がソムリエに関わる職務から得ており、ソムリエが本職であることもマスト条件。しっかりと下積みを経ないと「ソムリエ」にはなれないようだ。

一方で、厳しい試験を合格して晴れてソムリエになれれば、飲食業界などでそれなりのキャリアが積めるようになる。ホテルはもちろん、街に溶け込んでいる小さなレストラン・ビストロなどにて、ソムリエとして自信をもって活躍できるだろう。

なお、筆者の知り合いのレストランで働くソムリエ曰く、「(ワインと一口に言っても多様な地域・文化・風土で製造されるため)ソムリエごとに得意なワインのジャンル・地域・製法があり、一生勉強を続けることが大事」とのことだった。

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どんな職業でも一緒だが、何かを突き詰める専門職であるソムリエでも、資格を取得すれば終わりというわけではない。すべてのキャストが満足でくるように知識・経験を一生かけて積み上げ、スキルにつなげていく必要があるということだ。

ソムリエ試験の受験資格などについてはこちらをチェック

ワインエキスパート

ソムリエに準ずるワインの資格として有名なのが「ワインエキスパート」である。ワインエキスパートもソムリエと同様に協会の試験をスルーしなければ名乗れない資格だが、ソムリエと比べればハードルは若干低くなっている。

  • 当協会認定のJ.S.A.ワインエキスパート

  • ワインエキスパート資格認定後5年目以降の方

  • 第一日程において満30歳以上の方

以上が受験資格で、ソムリエのように豊富な実務経験は不要だ。ワインエキスパートの立ち位置としては、趣味が高じてワインの資格を取得したい人や飲食業界駆け出しの人がスキルアップのために受験するといったものだろう。業界の立ち位置や受験資格以外にも、実はソムリエ・ワインエキスパートは資格試験にも違いがある。

ソムリエ・ワインエキスパートの公式サイトはこちら

ソムリエ・ワインエキスパートの資格試験の違い

ソムリエとワインエキスパートの資格試験はやや異なっているので、自身の目的やレベルに合わせて受験したいところだ。下記画像は試験を主催している「一般社団法人日本ソムリエ協会」のホームページより拝借したもの。

テイスティング試験などでは、ワインだけでなく世界中のお酒が問題として出される。筆者の知り合いのソムリエ兼バーテンダーによれば、国内のお酒である焼酎なども試験対象だったとのこと。国内外のお酒の知識・テイストを把握する必要があるとは、さすが気高きソムリエ資格試験である。

ちなみに、ホームページに記載ある「エクセレンス」はソムリエ及びワインエキスパートそれぞれの上位互換で、日本国内においては最高峰の栄誉ある資格だ。

一般社団法人日本ソムリエ協会ホームページ

日本酒系の資格

日本を代表するお酒「日本酒」に関する資格はいくつか存在するが、その中でも取得することでキャリアにつながるもの、日々の晩酌がもっと楽しみになる資格を紹介する。

唎酒師(きき酒師)

日本酒系の資格の中でトップクラスの知名度がある資格「きき酒師」は、来客への提供を前提に想定された資格である。ワインのソムリエと同じく、酒類全般の知識ともてなしの心、最適な提案・提供を身に着けている人が取得可能。いわば「日本酒のソムリエ」といったところだろう。

とはいえ、ソムリエのようにハードルが高すぎるほどのことでもなく、日本酒好きの一般人でもチャレンジできるようになっている。受験資格に実務経験の有無は問わず、申し込み時に20歳以上であれば受験可能だ。

試験は通信プログラムや2日間の集中プログラムなどが用意されている。日本酒人気を高めるためにも門戸を広くしている印象だ。

近年、このきき酒師などの資格を持った飲食関係者や、資格以上の知識・ノウハウを持ったプロが、自身の知識を活かしてお店を開き現場で活躍している。例えば、恵比寿『MAEN Sake pairing restaurant』では日本酒ソムリエがシェフとタッグを組み日本酒×フレンチのペアリングを提供。このほか、池尻大橋・三宿『髙崎のおかん』では、日本酒とりわけ熱燗への造詣が深い店主によって、熱燗×創作料理をテーマに至高の時間が流れている。

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このほか雑誌でも日本酒とペアリングの特集が組まれるなど、様々な角度・視点から業界を挙げて日本酒人気再燃の意気込みを感じる。日本酒ビギナー・日本酒ライト層は、ぜひこの日本酒ブームに乗って資格取得を目指したり、日本酒を楽しめるお店に訪れてみてはいかがだろうか。

きき酒師の公式サイトはこちら

日本酒検定

きき酒師と同じく有名な資格として「日本酒検定」がある。日本酒の魅力を一般消費者へ広めるための資格であり、飲食業界従事者だけが受けられるものではない。5級~1級まで用意されており、すべてがペーパー及びCBT形式のテストで実施される。

1級レベルともなればそれなりに知識が必要になるが、ソムリエのようにテイスティングなどの実技はないためハードルは高すぎない。日本酒の歴史・造り方・マナーなどを網羅的に学べるため、日本酒ライフを豊かにしたい人はチャレンジする価値アリだろう。

日本酒検定の公式サイトはこちら

ビール系の資格

日々の疲れを癒すビールにもいくつか資格がある。近年ではクラフトビールの流行もあって、味や香りのバリエーションが豊かになっている一方で、一般消費者からしたら一体どんなビールがあるのかそこが知れない世界に。ビール系の資格を勉強して、意外と奥深いビールの魅力を覗いてみてはいかがだろうか。

日本ビール検定(ビア検)

ビア検は一般社団法人日本ビール文化研究会が主催するビール系資格で、ビール好き・飲み会好きなど一般ユーザー向けに展開。難易度別に1~3級まであり、最上級の1級には2級を合格した人のみ受験資格が与えられる。テイスティングなどの実技試験はなしで、選択式及び記述式のテストの成績で合否が決まる。歴史・製法・原料から美味しく飲むための方法まで、ビールに関して幅広い知識が得られる。

日本ビール検定公式サイトはこちら

ビアテイスター

資格名の通りテイスティングを重視したビール系資格の一つ。セミナー受講・資格勉強を通してビールの仕上がり具合や劣化状態などを、客観的・論理的に説明できるようになる。テイスティング力が向上するため、飲食業界向きの資格といえるだろう。

ビアテイスターの公式サイトはこちら

ビアソムリエ

ジャパンビアソムリエ協会が主催する資格で、費用・難易度が異なる「ジャパンビアソムリエ」「ディプロム ビアソムリエ(国際資格)」の2種類が用意されている。実務経験は不問だが、筆記試験のほかにテイスティング・口頭試問などが課されるため、それなりに情熱とスタミナを要求される資格だ。

ビアソムリエの公式サイトはこちら

蒸留酒の資格

つづいて蒸留酒の資格を紹介する。近年人気が高まっているウイスキー系資格から、ニッチな知名度を獲得している資格まで幅広い種類があるので、難易度なども考慮しつつ勉強する資格をチョイスしてほしい。

ウイスキー系の資格

蒸留酒には様々な種類があるが、その中でもウイスキーは高い人気を誇っているため、資格もいくつか展開している。ワインの「ソムリエ」などの有名資格と負けずとも劣らない存在感のある資格もあるため、業界内外問わずトライしてみてはいかがだろうか。

ウイスキーエキスパート(ウイスキーコニサー)

現段階でウイスキー系資格の中で最上位とも言われる資格「ウイスキーコニサー」は、ウイスキー文化研究所が運営している資格試験。資格は3段階に分かれており、最上位資格である「マスター・オブ・ウイスキー」を取得するなど、一定以上の知識・技術が認められると講演会の講師としても活躍できる。

一段階目の「ウイスキーエキスパート」は選択式の筆記試験のみで合否を判断、次の「ウイスキープロフェッショナル」は筆記に加えて官能試験が追加、そして「マスター・オブ・ウイスキー」は筆記・官能・口頭試問をスルーすると合格。

3つともそれなりの難易度を誇り、資格取得によってキャリアの道にも好影響を与える。東京都内の「ウイスキーバー」などを開いてる店主はもちろん、飲食業界内外でも有意義な資格として一定の知名度があるため、もしウイスキーと関わりのある職業人はおすすめだ。

ウイスキーコニサー公式サイトはこちら

ウイスキー検定

「ウイスキーコニサー」を主宰するウイスキー文化研究所が実施している資格で、コニサー関連とは姉妹資格のような立ち位置。初心者向けの3級から深い知識を必要とする1級まで用意されている。

1級受験には2級資格orコニサー取得の受験資格があるため、1級はそれなりの難易度だ。なお、バーボン・アイリッシュといった特定のウイスキーの問題が出題される特別級もあり、一般ユーザーからオタク・業界関係者まで幅広く受験できるのも特徴。

筆者はこちらの2級を取得しているが、筆記のみとはいえ勉強過程ではウイスキーに関する知識を幅広く取得できた。個人・業界関係者いずれも有意義な資格と感じる。

ウイスキー検定公式サイトはこちら

焼酎系の資格

焼酎は国内を代表する蒸留酒であり、高い知名度と人気もあっていくつか資格が展開されている。日本酒と比べれば業界を挙げた動きは活発と言えないが、資格制度自体は充実しており、ビギナーからプロまで広くニーズのあるものが揃っている。

焼酎ソムリエ

焼酎の歴史や種類、さらにはテイスティング技術などを証明する資格。焼酎系資格の中では有名な部類であり、一般ユーザーは幅広い知識をゲット、飲食業界の人であれば商品開発・マーケティングなどの職種で有利に働く。試験は在宅で受験可能なので手軽さも魅力だ。

焼酎ソムリエの公式サイトはこちら

焼酎検定

焼酎の魅力を一般ユーザーに伝えるために実施されている資格で、焼酎好き・お酒好きに向けて門戸を広くしているのが魅力。難易度別で3~1級があり、いずれもネットやCBT受験が可能、論述やテイスティングなどはなし。焼酎の豆知識などを習得したい、修行中の知識勉強をしたいといった場合におすすめな資格といえる。

焼酎検定の公式サイトはこちら

そのほかの蒸留酒の資格

蒸留酒にはほかにも様々な資格があるので、最後にいくつかピックアップして紹介しておく。

スピリッツアドバイザー

NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)が主催している「スピリッツアドバイザー」は、数多ある蒸留酒について幅広く学べる資格。FBO会員のみが受験できる資格であり、基本的に飲食業界・酒類関連の玄人向けなスタンスである。

接客・テイスティング・基礎知識・セールス・マーケティングなど、多角的な視野から「蒸留酒」を俯瞰していく。基礎テキストなどを熟読したうえで、課題提出などすれば資格を取得可能。自身のキャリアアップ・スキルアップのために受験・受講してみてはいかがだろうか。

スピリッツアドバイザーの公式サイトはこちら

テキーラマエストロ

日本テキーラ協会が実施しているテキーラ関連の代表的な資格。全4回の講義を受講して、テイスティング含む資格試験に合格すれば取得できる。ソムリエ・きき酒師・ウイスキーコニサーほど有名ではないものの、テキーラについて体系的に学べるため、興味があればぜひ受講してみてもよいだろう。

テキーラマエストロの公式サイトはこちら

お酒の資格を取得して自分の人生を豊かにしよう!

今回はお酒に関する資格をまとめて紹介させていただいた。資格取得によって自身のキャリアの道が開けたりする難易度高い資格から、お酒の魅力を幅広く伝えるために取得しやすくしている資格まで、お酒には様々な資格があるのでぜひチェックしてみてはいかがだろうか。