今回は西麻布『ルブトン(Le Bouton)』の紹介です。まず、基本情報をまとめておきます。
『ルブトン(Le Bouton)』の基本情報を紹介
西麻布『ルブトン(Le Bouton)』
- ジャンル:ビストロ
- おすすめ酒:ワイン・ビールなど
- アクセス:東京都港区西麻布2-15-1(最寄りは乃木坂駅・表参道駅・六本木駅)
- TEL:03-3797-3837
- 一人当たりの予算:10,000円~20,000円
- おすすめ利用シーン:デート・友人との静かな食事など
- 定休日:日曜・月曜
- 初訪問はネット予約・確認が便利↓
西麻布の街にひっそりと佇むビストロ『ルブトン』。
アクセスとして徒歩10~15分圏内に六本木駅(東京メトロ日比谷線など)・六本木一丁目駅(東京メトロ南北線)・表参道駅(東京メトロ銀座線など)・乃木坂駅(東京メトロ千代田線)などがありますが、西麻布には所謂“最寄り駅”のようなものはないためやや不便です。高級住宅街の側面もあってか、銀座・六本木などと同じくタクシー文化が根付いていますので、ヒールなどを履いて疲れやすい場合はタクシーを使っても良いかもしれませんね。
さて、今回は乃木坂駅から徒歩で西麻布『ルブトン』へと向かいましたが、西麻布の独特な空気感に気圧され次第に息苦しくなります。ベッドタウン出身の性なのでしょうか、あまりにも“THE・東京”な空気は身体に悪影響を及ぼしますね。
息も絶え絶えになりながらお店に到着。外観は主張の少ない街のビストロという感じです。正直好み。

店内も華美な装飾などはなくウッド・ホワイトベースのシンプルな感じで、席数は10席程度のカウンターと僅かなテーブル席のみ。美味しそうな調理の音に包まれた比較的こじんまりとした店内へと進み、店主とスタッフに「いらっしゃいませ」と迎えられます。
西麻布『ルブトン(Le Bouton)』で美食の旅に出る
なんとなく良きビストロだと直感しながら、カウンター奥の席に着席です。肌に馴染むビストロあるあるの「黒板メニュー」と若手の説明を参考にして、自分たちなりのコースを脳内で練り上げていきます。
今宵の最初のひと皿は「マカロン」と「前菜盛り合わせ」的なもの。マカロンはフォアグラ入りの甘みと塩っけのバランスが絶妙でした。前菜の正式名称は忘れましたが、パテドカンパーニュ・鹿のサラミ・ハム・リエットという構成で、特にパテドカンパーニュが主張があって良かったです。

温菜からはグラタン・アナゴのパイ包みをチョイス。写真はシェア後のもので、1人で食べるとしたらそれなりのポーションかと思います。どちらもハイレベルですが、特に穴子のパイ包みの香ばしさとフワフワ食感は白眉。このお店のスペシャリテなのも頷ける美味しさでした。


メインはフランス風ハンバーグをチョイス。ケチャップやマスタードなどベターなものにディップしていただきます。粗びき肉の食感と肉感、そしてケチャップが合わさり上品なジャンクなひと皿でした。付け合わせはポテトなどから好きなものを選べます。

〆はシェフ特製のカレーをいただきます。お腹いっぱい気味だったので、店主がポーションを調整してくれていたっぽい。

徹頭徹尾ハイクオリティーーーな品々でした。デザートも頂きたかったが満腹で断念。大満足して店を後にします。恐らくですがコースは基本やっていないため、アラカルトで自分なりにコースを組み立てて楽しんでいくのがおすすめ。
店主・スタッフの兄ちゃんともに程よい距離感で接してくれて、ほぼ満席ながらお皿・グラスの様子は絶えず見ていました。ビストロの接客スタンスとしても好印象。料理のクオリティ含めて、地元にもあって欲しい“街のビストロ”らしい良店です。
『ルブトン(Le Bouton)』で飲んだ!今宵のワイン紹介ピノ・ノワール「マランジュ(MARANGES)」/カルベネ・ソーヴィニヨン「メドック(MEDOC)」
ここで『ルブトン』で食事とともにいただいたワインを一部紹介します。紹介したボトルに近しいワインも併せて掲載していますので、ご興味あれば購入してみてください。
(1)ピノ・ノワール「マランジュ(MARANGES)」
フランス・ブルゴーニュ地方のワイン産地「コート・ドール(黄金の丘陵地)」内にあり、地域内の村名アペラシオンの一つである「マランジュ」。穏やかな土壌・風土のもと、年ごとに異なるブドウが生産されています。基本的にピノ・ノワールの赤ワインが製造されており、フルーティーさとタンニンを感じるのが特徴。

筆者は温菜のグラタン・穴子のパイ包みと合わせて楽しみました。ピノ・ノワールのくどくない上品さが料理とナイスマッチング。数千円から楽しめますので、ご自宅でも気軽に味わっても良いでしょう。
(2)カルベネ・ソーヴィニヨン「メドック(MEDOC)」
フランス・ボルドーの北部に位置する温暖な気候の「メドック」は、世界的な赤ワインの産地として有名です。世界最高峰のシャトー(ボルドーにおけるワインの造り手・醸造所)として知られる「シャトー・ラフィット・ロートシルト」などが名を連ねる一方で、コスパの良いワインも多いのが特徴。

生産工程では黒ブドウの王様「カルベネ・ソーヴィニヨン」を使うことが多く、しっかりどっしりとした濃厚&重厚な赤ワインになります。写真のようにお肉のメイン料理とガッツリ堪能したい、甘みだけでなく渋みや酸味も楽しみたい、そういった場合に非常におすすめです。
【タリトネ流飲食店巡り】『ルブトン(Le Bouton)』の後の2軒目はこんなバー
歓楽街・六本木より数こそ少なめですが、西麻布には様々なバーが点在しています。『ルブトン』とともに西麻布の夜を盛り上げている2軒目利用可能なバーを紹介します。
六本木・西麻布『Bar Amber』
西麻布から数々の有名バーテンダーを輩出してきたお店。不定期にメインバーテンダーが代替わりしており、営業20年弱の歴史の中で恐らく10人程度は入替ってきました。2025年12月現在、3代目メインバーテンダー・カヤマさんが引き継いでいるとのこと。
とはいえ、どのような時期・時代に訪れても、お店の顔役である先進的でオシャレなカクテルは楽しめると思います。下記記事はやや古い情報だが、少なくともどんなバーの雰囲気なのかは掴めますので参考にしてみてください。
今回は『Bar Amber』を紹介します。 西麻布のおしゃれなバー『Bar Amber』とは? 西麻布の有名店『WODKA TONIC』のすぐ近く、ドア横の壁がガラスになっていて中が窺えるような路面店型オーセンティックバーが『Bar A[…]
六本木・西麻布『THESE』
『Bar Amber』よりも老舗、というか西麻布界隈でも最古参のバー『THESE』。その時期のフルーツをふんだんに使ったカクテルが楽しめます。
都内のバーでも珍しい3階建て。1階はまるでライブラリーのような知性を感じる内装、2階は芸能業界人も利用していると噂の個室・ソファ席が充実した隠れ家的雰囲気、3階は優しくも大人な雰囲気抜群のデートバーといったスタイルです。様々な利用用途で使えるのも大きな魅力といえます。
今回は『THESE』を紹介します。 西麻布のライブラリーバー『THESE』とは? 西麻布の路地にある一軒家を丸ごと活用した路面店型バーです。白い壁と「THESE」の文字が印象的な外観で、中に入るとまるでライブラリー・書斎を思わせる雰囲気[…]
西麻布『ルブトン(Le Bouton)』で絶品フレンチを堪能しよう
以上、西麻布『ルブトン』の紹介でした。個人的には息苦しい西麻布の中でもトップクラスのオアシスです。他の飲食店からの紹介もあって、入店前からある程度の成功は保証されていましたが、いやー全てが良かった。今回はワインをグラスにしましたが、ボトルで通しでやっても良いかもしれません。バカバカ飲まなければ一人2万円以内で収まるのも嬉しいです。
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