【バーデートやクリスマスカクテルにおすすめ】キレイ&美味しいカクテルで冬の厳しい寒さを乗り越えよう!

寒さ厳しい冬本番、ちょっぴりテンション下がってしまっている人も多いのではないだろうか。そんな時期におすすめなのがキレイで美味しく、そして心が温まるカクテルである。至高のカクテルを嗜んでいれば憂鬱な冬を乗り越えられるかもしれない。

また、その美しきカクテルは普段のバーデートやクリスマスにおいても華を添えてくれる存在でもある。そこで今回はバー好き・お酒好きの筆者厳選の、冬・クリスマスにおすすめのカクテルを紹介する。

雪をイメージさせるホワイトカラーのカクテル

まずはホワイトクリスマスにおすすめの純白のカクテルを紹介する。

日本発祥の世界的に有名な冬のカクテル・雪国

日本発のスタンダードカクテル(世界的に知られているカクテル)として名高い雪国は、その名の通り雪のように美しく白い一杯。山形県酒田市の名店『ケルン』創業者・井山計一氏が考案した。ウォッカをベースに、ホワイトキュラソー・ライムジュースとシェイクして作成し、甘酸っぱい上品な味わいに仕上げる。

グラニュー糖をグラスの縁につける「スノースタイル・カクテル」としても有名で、東北地方の厳しくも美しい雪国を彷彿とさせる。考案者は2021年に惜しまれつつ亡くなったが、このカクテルはお酒好きの心の中でずっと生き続けている。

スノースタイルの美しきカクテル・マルガリータ

雪国と同じ「スノースタイル」で作るスタンダードカクテル。テキーラをベースに、ホワイトキュラソー・ライムジュースとともにシェイクして作成する。飲み口は軽く、一口含めばだんだんと甘みと酸味が口の中に広がる。お酒に慣れいている人はサクッと飲めるだろう。

ちなみに後述するホワイトレディを含め、マルガリータには作り方の似ているカクテルが6つある。6兄弟カクテル(姉妹カクテル)ともいえるその6つは、それぞれに独特な個性がある。もし興味あればバーなどで飲み比べてみても面白いかもしれない。

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白きカクテルは白い美女にこそ似合う・ホワイトレディ

ジンベースのスタンダードカクテル。マルガリータのベースだけを変えたもので、サイドカー・バラライカなど6兄妹カクテルの一つである。気品あるその姿からイメージするのは「兄弟姉妹を見守る長女」といったところだろうか。柑橘系のサッパリとした味わいで、いつ飲んでも美味しい万能さがある。

柑橘系のサッパリとした王道カクテル・ギムレット

マティーニ・マンハッタンなどと並ぶスタンダードカクテルの大定番であり、全世界で愛飲され続けている至高の一杯。ドライジンとライムジュースをシェイクするのみの超シンプルなレシピ、柑橘系のサッパリした味わいが特徴。クラシックカクテルとしての威厳さえも感じさせるカクテルだ。

冬に嗜みたいコク深い一杯・ダイキリ

ラムベースのスタンダードカクテルで、ギムレットのアレンジカクテルの代表格としても知られる。ジンからラムにベースを代えることで、やや飲みごたえが増しているのが最大の特徴である。ラムの中でもあっさりめなホワイトラムを選ぶのが主流だが、熟成年数を重ねたゴールドラムやダークラムで作るとこってり感が顕著になる。冬に楽しむならこってりめなダイキリがおすすめだ。

聖夜にピッタリ!レッド・オレンジカラーのクリスマスカクテル

つづいてレッド・オレンジカラーのカクテルを紹介する。可憐で美しいカクテルの世界をとくとご覧あれ。

大人のためのレディーキラーカクテル・パリジャン

真紅の華麗なる一杯であり、気高さや妖艶さを醸し出している世界的に人気のカクテル。カクテルの王様・マティーニをアレンジしており、ジン・ドライベルモット・カシス(数滴ほど)をステアして作る。マティーニは敷居が高く飲めない人でも、パリジャンならばある程度飲みやすい。

その美しい色合いや甘美なテイスト、それに不釣り合いなアルコール度数の強さから「レディーキラーカクテル」の代表例でもある。レディーキラーカクテルの中でも一際大人な一杯なので、酸いも甘いも知る大人同士の特別な夜に最適だ。

まるで寒空の夕景を思い浮かべてしまう・ニューヨーク

ニューヨークの夕景をイメージして考案された人気カクテル。「ウッドフォードリザーブ」などのアメリカンウイスキーをベースにライムジュース、そして少量のグレナデンシロップで作り、シロップの甘みが飲みやすさを格段に引き上げている。気品と可憐さを併せ持つ大人の一杯をぜひ堪能してみてほしい。

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大ヒットドラマが人気急上昇の火付け役・コスモポリタン

美しいルックスに上品な甘さがたまらない一杯。大ヒットドラマ『SEX AND THE CITY』にて主人公たちが好んでいたことから、一気にその知名度を高めたニュースタンダードカクテルである。ウォッカ・ホワイトキュラソー・ライムジュースに、クランベリージュースを加えて作る。クランベリージュースがルックスと味のキーポイントであり、自作する際は自分の好みで配分を考えていきたい。

冬を代表するオレンジのフルーツカクテル・ミモザ

冬の定番フルーツカクテルの一つであり、冬のバーデートを素敵に彩るオシャレな一杯。オレンジとシャンパンを合わせて作るので、女性でも気軽にサクッと楽しめるテイストになっている。もし自宅デートやパーティーなどで振る舞う際にフレッシュオレンジやミキサーがない場合は、オレンジジュースで代用しても良いだろう。

ちなみに、オレンジを桃に代えるとベリーニという可憐なカクテルになる。春夏はベリーニ、秋冬はミモザといったように季節を感じながら楽しむのもオツである。

大人の苦味を真冬にじっくりと堪能・ネグローニ

苦味が魅力なカンパリとベースになるジン、そしてベルモットを合わせて作る一杯。カンパリの量によって苦味と甘みのバランスを調整する。苦味が食欲増進させるためアペリティフカクテルとして考案され、酸いも甘いも知る大人たちに長く愛飲されてきた。色合いもアダルトな雰囲気があるので、クリスマスを素敵に過ごしたい大人におすすめだ。

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甘美で贅沢なバーデートに最適な美しくもスイートなカクテル

最後に甘みのあるカクテルを紹介する。お酒が苦手な人でも楽しみやすいものもあるのでぜひチェックしてみてほしい。

濃厚オブ濃厚な絶品クリスマスカクテル・アレキサンダー

ドロッとした飲み口、濃厚な甘みが衝撃的な甘々カクテル。ブランデーをベースにして、生クリームとカカオリキュールと合わせて仕上げる。

クリスマスだけでなくオールシーズンで飲まれており、特に「その夜の〆に最適なデザートカクテルの代名詞」として不動の地位を築いている。甘々なアレキサンダーとちょっぴりビターなチョコなどを合わせて嗜み、じっくりと甘美な夜を堪能してみてはいかがだろうか。

冬も似合う夏のトロピカルカクテル・ガルフストリーム

ウォッカをベースにして、ピーチリキュール・グレープフルーツ・パイナップルジュースと一緒にシェイクして作るクラシックカクテル。材料から察する通り、非常にフルーティーなテイストでグビグビっと嗜める。本来は夏に楽しむカクテルなのだが、そのトロピカルでカラフルなルックスはクリスマスにも最適だろう。カクテルの中では少しツウぶれるのもポイント高い。

二層のルックスが美しい・ホワイトルシアン

大人にこそ嗜んでほしいロックスタイルカクテルの一つ。ウォッカをベースにしてコーヒーリキュールとステアし、生クリームをフローとして仕上げる。見た目の美しさはもちろんだが、コーヒーのビターな味わいと生クリームが溶け合う味もたまらない一杯。ホワイトルシアンの原型・ブラックルシアンなど、ロックスタイルカクテルはいくつか種類があるため、自分にマッチする一杯を探してみても良いかもしれない。

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甘美なロックスタイルカクテル・フレンチコネクション

ホワイトルシアンと同じロックスタイルカクテルの一つであり、世界中で嗜まれている至極の一杯。同名映画のヒットから生まれた。ブランデーの奥深さとアマレットの甘美な魅力が混ざり合う、ゆったりとお酒を楽しみたい大人にピッタリだ。

カップル・夫婦の場合、フレンチコネクションを女性が嗜み、その隣でアマレットとウイスキーで作る「ゴッドファーザー」を男性が楽しむ・・・そんなアダルトな過ごし方も良いだろう。なお度数はかなり高いので飲むペースには要注意!

寒い冬の夜にクリスマスカクテルはいかが?

今回は冬にぴったりのカクテルを紹介した。ほとんどのカクテルがバーではもちろん、自宅でも作れるもののため、シーン問わずクリスマスにおすすめできる。クリスマスカクテルで最高の夜を過ごしてみてはいかがだろうか?