バーに行く時のおすすめの服装とは?オシャレなジャケットブランド紹介

紳士諸君の中には、バーに行く時の服装選びで迷ったことがある方もいるのではないだろうか。「オーセンティックバー」「ホテルバー」などのオシャレでリッチなバーでは、厳格なドレスコードがあるわけではないものの、ジャケパンやスーツスタイルなど推奨される服装はある。

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しかし、実際としてバーに慣れてない方は「バーでジャケットを着るときの注意点は?」「ジャケットは普段気慣れてないから、バーで格好つくような着こなし方がわからない」と思うかもしれない。

そこで今回は、バーでメンズのジャケットコーデのコツやバーでの着こなし方、おすすめのジャケットブランドを紹介する。

季節感・TPOにマッチするジャケット選びが大切

まずは、色や柄などジャケット選びで大切な要素の一部を解説する。ジャケット選びに不慣れな方は参考にしてみてほしい。

どんな色味が良い?

ジャケットの色で無難なものはベーシックカラー。ベーシックカラーとはブラック・ホワイト・グレー・ベージュ・ネイビーなどで、あらゆる色と相性が良く、コーデを組み立てやすいという共通点がある。特にモノトーンカラー(無彩色)であるブラック・ホワイト・グレーなどは、クセが少なくてコーデ初心者におすすめだ。

ベーシックカラーのジャケットを基調として、全体のコーデが地味すぎる感じになるのが嫌であれば、差し色を取り入れよう。例えば靴下・バッグなどに、レッドやイエローなどの派手な有彩色を使えば、地味なコーデに華やかさをプラスできる。

一方で、レッド・イエロー・ブルー・パープルなどの派手な有彩色の場合、扱いにくくてコーデを組み立てる時にやや難易度が高い。しかし、色の組み合わせ方によって、ワンランク上のオシャレができる。

ジャケットに派手な色をチョイスするなら、どうしてもコーデ全体の主役になってしまうので、インナー・パンツなどほかのアイテムはベーシックカラーにするのが良いだろう。控えめなベーシックカラーを使って、主役の派手なジャケットを引き立てるというのがおすすめだ。

タリトネ
それぞれの色の持っているおおよそのイメージは以下のようなものです!
  • 威厳のある高級感や上品さ:ブラック・ネイビー・パープル・ワインレッドなど
  • 爽やかさや軽やかな雰囲気:ホワイト・ブルーなど
  • 大人の落ち着きや枯れ感:グレー・ブラウン・カーキ・ベージュなど
  • 情熱的なイメージや華麗なイメージ:レッド・イエロー・ピンクなど

柄は基本的に無地がベター

ジャケットに使われる柄についてだが、ジャケットに不慣れな場合だと基本は無地がおすすめだ。ジャケットはコーデの主役になりがちなアイテムなので、あまりに個性的な柄のものは着こなし方によってはダサくなってしまいかねない。

とはいえ、ジャケットにもあらゆる柄が採用されており、柄入りのタイプをセンス良く着こなせば個性的でオシャレなコーデになる。基本的にはYシャツ・パンツなどを無地にして、柄入りジャケットを主役すると良いだろう。

「柄on柄」のようなコーデもあるが、初心者がいきなりチャレンジするとゴチャついた印象になりかねないので避けておこう。どうしても試す場合は、ジャケットと(インナーの)Yシャツの柄に大小・濃淡をつけるなど工夫するのがベターだ。くれぐれも幅の広いストライプジャケットと、主張の強いチェック柄Yシャツを合わせるなど、ゴチャついたイメージなりやすい組み合わせはNG!

タリトネ
ジャケットにありがちな柄には、以下のようなものがあります!
  • 瘦身効果のあるシンプルなストライプ
  • 犬の牙のような柄が特徴的で、ひときわ大人な印象を与えるハウンドトゥース
  • 小さな格子を集めて大きな格子にしており、個性が強すぎない上品なグレンチェック
  • 細い縞で構成され、幅によって大きく印象が変わるタータンチェック

シングルブレスト・ダブルブレスト

ジャケットのタイプにはシングルブレストとダブルブレストがある。それぞれ演出できる雰囲気が違うため、自分が醸し出したいイメージにマッチするタイプを選ぶのがポイント。

まず、シングルブレストはボタンの列が1つのジャケットで、現在広まっている主要なタイプだ。ビジネスシーン・パーティーシーン・プライベートなど、シーン問わず着用される機会が多い。

基本的にスマートでスタイリッシュな雰囲気を演出できて、スッキリとしたシルエットを作り出せる。着用者の体型もそこまで限られないが、細身だとキレイに着こなせるだろう。

次に、ダブルブレストはボタンの列が2つのジャケットで、シングルと比較するとちょっぴりレアなタイプ。格式高さや貫禄、リッチな雰囲気を演出できる強みがあるため、そういったイメージを作りたい時におすすめだ。腰回りに立体感のあるデザインのため、恰幅の良いメンズの方が似合う。

一方で、細身の方が着ると逆に貧相になってしまいがち。うまく着こなせばシングル以上にオシャレになれるが、安易に選んでしまうと失敗するかもしれない中級者以上向きのジャケットといえる。

バーで似合うキレイめなジャケットコーデと着こなし方

次にジャケットコーデのポイントや着こなし方を解説する。基本的な部分を抑えて、オシャレにバータイムを過ごそう。

スタイリッシュなシルエットとボタンの開閉を意識して!

ジャケットコーデをキレイめにするには、シルエット作りを意識してみてほしい。メンズコーデのシルエットには主に以下の3種類がある。

  • Yライン:上半身にボリュームがあり、下半身がスッキリとしたシルエット。例えば上半身にダウンジャケット、下半身にスキニーパンツといったアイテムで作る。
  • Iライン:上半身・下半身が同程度のボリュームで作るシルエット。
  • Aライン:上半身をスッキリめ、下半身をダボっとさせたようなシルエット。例えば上半身はテーラードジャケット、下半身にワイドパンツといった組み合わせになる。

このうちキレイめなスタイルに向いているのは、Y・Iラインになる。とりわけキレイめなジャケットコーデでは、上半身にボリュームを出しづらい且つ下半身をスッキリと見せるためIラインがおすすめ。上半身・下半身のバランスを考慮して、ベストなジャケットコーデを作り出そう。

また、バーで過ごしている時は、ジャケットのボタンの開閉について一点気にしておいてほしい。カウンター席やテーブル席に着席している場合、ボタンはすべて開けてリラックスしておくのがおすすめ。特にダブルだと腰回りが窮屈になりがちなので、ボタンは開けておくと良い。

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ジャケットと合うキレイめなアイテムとは?

ジャケットコーデを作る際には、ほかのアイテムとの相性も気を付けたい。ここではひとまずよりキレイめなスタイルにすることを前提に、各アイテムを紹介する。

ジャケットの中に着るアイテムはYシャツ・タートルネックニットなどがおすすめだ。春・夏はYシャツで爽やかに、秋・冬はタートルネックで上品に首元を演出しよう。Tシャツでも良いのだが、Yシャツなどよりもややカジュアルな印象になるので、その点だけは留意しておきたい。

また、パンツは一番キレイめにするにはスラックスがおすすめ。次点でテーパードのきいたチノパンなどが良いだろう。もちろん、シルエットはスッキリとしたタイプが無難。一方で、ジーンズ・カーゴパンツ・ワイドパンツなどはカジュアルテイストになる。くだけた感じになりたくないなら避けよう。

オーセンティックバー・ホテルバーで着こなしたいおすすめジャケットブランドを紹介!

最後にメンズ向けジャケットブランドをいくつか紹介する。正統派のイギリスブランドと軽やかさのあるイタリアブランドに分けてまとめていく。

【イギリス】BURBERRY(バーバリー)

イギリスを代表する紳士服ブランドで、1856年に創業してから世界的人気を獲得している。バーバリーのジャケット・コート・スーツなどは、着ているだけでワンランク上の満足感を得られる。ブランド好きで選ぶならバーバリーのアイテムをチョイスしておこう。

【イギリス】AUSTIN REED(オースチン・リード)

1900年創業の老舗紳士服ブランドで、チャーチル元首相などの大物政治家やビートルズなど一流アーティストも愛用している。サラリと羽織れて、どこか品格を感じるシルエットのジャケットはまさにオースチン印だ。

【イギリス】MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)

イギリスの有名メンズファッションブランドの一つで、ジャケットをはじめコートなども手掛けている。世界的な知名度を誇りながら、いまだ職人による手作りにこだわったファクトリーブランドの性質をもつ。デザイン性・機能性ともに優れたジャケットを多くリリースしている。

【イギリス】HARDY AMIES(ハーディエイミス)

英国王室御用達のテーラーで、あのスタンブリー・キューブリック『2001年 宇宙の旅』の衣装デザインを手がけたことでも有名。メンズ・レディースどちらのファッションアイテムも手がけており、時代を超えた上質なアイテムを数多く生み出している。

【イタリア】Kiton(キートン)

ナポリ発の最高級ジャケットブランドで、クラシカルかつリッチな紳士服を手がけている。そのイタリア流のしなやかさをもつジャケットは、着ているというよりも「羽織る」という言葉がピッタリ。高品質・高級なイタリアンジャケットが欲しいならキートンがおすすめ。

【イタリア】ERMENEGILDO ZEGNA(エルメネジルド・ゼニア)

イタリア、いや世界を代表する紳士スーツブランド。最高級の天然繊維を取り寄せ、自社工場で生産しているのが特徴だ。「トムフォード」などの有名ブランドのスーツ生地も、このゼニアが手がけていることからその信用の高さは折り紙つきといえよう。

【イタリア】LARDINI(ラルディーニ)

イタリアファクトリーブランドの代名詞的存在であり、その上質なジャケットやスーツはイタリアの伊達男を虜にしている。胸元の花形のブートニエールは、ダンディなジャケットコーデに可憐さを添えてくれる。イタリアジャケット選びで失敗したくないならラルディーニで決まりだ。

【イタリア】THE GIGI(ザ・ジジ)

2014年にスタートしたジャケットファクトリーブランド。有名ジャケットブランド「BOGLIOLI(ボリオリ)」の元デザイナーが立ち上げ、古巣とはまた違う個性的なジャケットを手がけている。ボタン4つ×2列の一風変わったダブルジャケットは、従来のジャケットとは一線を画すユニークさが魅力。

オシャレなジャケットを着てバーでくつろごう!

ここまでジャケットコーデについて色々と解説してきた。バーに着て行く際に参考にしておきたい。なお、素材・生地感・サイズ感を季節・TPOに合わせつつ自分にマッチさせるなど、ジャケットコーデにはこのほかにもいくつか覚えておきたい要素がある。余裕があればそういったところにも気を配り、より完璧なジャケットコーデを目指してほしい。