どうも、タリトネです。今回は小言。
春頃からサイトへのアクセスに変化が出てきている。
ようやく外食への抵抗感が薄まって、少人数で質の良い食事が好まれるようになったためか、バー紹介をしている当サイトへの全体的なアクセス数が順調に伸びている。ありがたい話である。
なかでも、アラサー世代以下からのアクセスが非常に好調。筆者は「若いうちからバーに親しんでほしい、時にはお酒や食べ物に“質”を求めてほしい」といった思いでサイト運営しているので、この傾向は狙い通りなのだ。
さらに、アクセスの男女比にもやや変化が。去年頃までは7:3で男性からのアクセスが多かったが、若い世代からのアクセスが増えるとともに男女比はほぼ同じになっている。
これまで男性文化・男性の社交場としての側面が強かったバーだが、社会様式の変化で女性のバー進出が進んでいるのだろうか。
全体的なアクセス、若い世代や女性からのアクセスの増加。どれも嬉しい変化!
さて、女性のバー進出が進んでいると仮定すると、考えていかなければならないポイントがあるかもしれない。
まず、女性の定着してくれるようなバーが一定数必要なことだ。繰り返しになるが、これまでのバーは男性メインの酒場だった。そうなってきた事情は色々とある。たとえば、古くからのバーが男女のマッチングの場としての役割を果たしていたこと。
なにやら戦後において、バーにいた女性は基本的に所謂“夜の蝶”で、特権階級の男性に彼女たちをあてがう酒場としての役割があったという。戦後すぐの時代ほどそれが色濃く、某芸能人もそういった夜の仕事から出世したそうな。
かつて東京・銀座にあった名店「ボルドー」は、そういった役割・文化を嫌ってなのか女人禁制だったという。正確に言うと女性だけの客はNGで、制限を設けることによりバーの中で客引きが起きないようにしていたのだろう。
そういったこともありつつ、バーは男性社会と強固に結びつきつつ、男性がくつろぐ酒場として発展していったと考えられる。
話が逸れた。とはいえ、女性の社会進出やジェンダー観の変化に加えて、リモートワークの浸透など・・・さまざまなことにより生活様式・価値観が変わった現在。「せっかくの外食なのだから、ちょっと美味い酒でも飲もうか」なんて、男女問わず仕事に疲れた若者がそう考えるのも不思議ではない。
とにかく、女性は商売をするのではなくて、男性と同じくただの客としてバーを利用するようになりかけている。女性が気兼ねなく寛げて、バーのリピーターになってくれるようなバーが多くほしいところだ。
女性バーテンダーによる親しみやすく柔らかな接客、ホワイトとブラウンを基調にした少し明るいバー空間など、女性客がリラックスしやすい魅力のあるバーが増えたら良いなと願う。
一方で、男性が寛げるバーが減ってはいけないだろう。「ボルドー」と同じように女人禁制まではいかなくとも、男性から好まれそうなダンディで色気のあるバー空間のお店も減ってほしくない。
男性が会社や家庭のしがらみから解かれて、くだらない雑談・愚痴に花を咲かせる・・・そういったことはバーの様式美の一つではないかと思う。
そう、古くから、バーは男性にとって貴重なサードプレイスだったのだから・・・。
どうも、バー好きのタリトネです。 今回はバーの男社会や、世にあるサードプレイスを考えるどうでもいい小言。 先日、とあるバーテンダーと話題になったのが「なぜバーには男が集まるのか?バーのメイン客はなぜ男なのか?」ということ[…]
今回の小言は以上。若人たちよ、ともにバーでゆったりと過ごしていきまっしょい。そして、どこかのバーで会ったら、一杯酌み交わしましょう!