どうも、バー好きのタリトネです。以下、勝手で粗雑な小言。
口コミ至上主義
バーなどの飲食店を選ぶ際に、よくネット上の口コミを参考にする人は多い。少なくとも筆者も含め20~30代の若年層に関しては、口コミ至上主義(口コミに依存しがちな人)がほとんどだと思っている。
昨今、「食○ログ」「Ret○y」といった口コミグルメサイトを使うユーザーが少なくなったという情報を耳にはするが、その実はユーザーが「GoogleM○P」の口コミやSNS上の口コミ利用に移り変わっただけだとも思う。
口コミは店の公式HPなどでは把握しきれない情報や、(自分たちと同じ目線をもつ)ある程度の客観的な情報を手軽に得られるメリットがある。一方で、デメリットというか、よろしくないところもある。
例えばどんな口コミサービスであっても、好き勝手にテキトーな口コミが書かれるという点だ。「コスパが悪い」とか「接客が丁寧じゃない」など、バーやカウンターメインのお店だとそういったネガティブな口コミはつきものだ。ネガティブとはまた違うが、「酒のわかる人だけが来るべき酒場」とか言って、客の質を店ではなく客自身が絞る例もあったりする。
そういった口コミは事実の場合もあるが、筆者の知る限りそれには誤情報が含まれている場合がある。それに加えて、お店が口コミサイト会員(公式)にならないと、「☆」の評価が不当に下がったりもするという話も聞く。
現状のように好き勝手に口コミ・評価を書かれて新規客が他に流れるのは、その店の機会損失に繋がりかねない。メチャクチャ大げさに言えば、せっかくバーに行く気持ちがあった人たちの気を殺いでしまい、バー文化・飲食店文化の衰退にもなってしまうかもしれない。
ニッチなメディア
一方で、お店やバーテンダー・シェフに関する情報を、比較的正しく具に掲載しているメディアも多数ある。例えば、「dan○yu」や「東京○レンダー」、「おとなの○末」などがそれだ。
それらの細かいターゲット読者層はわかりかねるが、ユーザーの大部分を占めるライトな人たちは見たりするのだろうか。飲食店を探す上でそうしたメディアで載っているような、バーテンダーやシェフのパーソナルな情報や仕事の流儀を深く知りたいのだろうか。
筆者はそうとも限らないと仮定している。バーやカウンターメインのお店(常にスタッフと近い距離にいるお店)を気持ちよく利用するにあたって、どういったスタッフが働いているかは物凄く大事な要素だが、残念ながら多くの人はそれに気付いていない。だから上述したメディアの深い情報をあまり探しに行かずに、好き勝手書かれたサクッと読める口コミを参考にする・・・ような気がする(自信を持っての明言はできない笑)。
「インスタグラマー」になりたい
それでは、口コミ至上主義者たちをどのようにバーへ導けばよいのか。どうすれば各ユーザーが良い意味で訪れた先のバーで裏切られず、気持ちよく過ごせる可能性を引き上げられるのか。
グルメ界隈には特定の分野へ一定の知識を有し、客観的で懇切丁寧な口コミを提供してくれる「インスタグラマー」や「ブロガー」が多数存在しているが、バーに関してはそれがあまりいないイメージがある。この現状はバー探しの際に粗雑な口コミしか頼る情報がないという点で、バー界隈・ユーザー双方にとってあまりよろしくないと感じる。
筆者はバー紹介を本業にする気はあまりないが、誤情報の少なく新規でも入りやすい紹介サイト(=当サイト「20代からのオーセンティックバー」)にて、グルメ界隈における「インスタグラマー」のように情報発信していきたいなと思う。肌感覚や現場の情報レベルだが、若者のバー利用やカウンターメインの飲食店利用が増えてきている昨今、なんとなくそれを再自覚した。
とはいえ既存のメディア・サービスと対等にやっていき、口コミ至上主義者たちへ当サイトが浸透するようになるには自身でやっていくだけでは限界があると感じる。どうしていけばよいのかな。勝手に苦心。