筆者は「バーに慣れてない方やバー未経験の方が、バーに少しでも慣れ親しんでもらいたい」と思い、当サイトを立ち上げた。
まだまだ「バーって何か行きづらい」「バーってどういうところなの?」と感じている方はたくさんいるだろう。
今回の記事ではバーの種類や特徴、バーの代表格「オーセンティックバー」の魅力について、これまで東京都内のバーを中心に200軒近くバー巡りしてきた筆者が解説する。
バーの種類
ひと口に「BAR」といっても、オーセンティックバーやホテルバー、ショットバー、ダイニングバーなどいくつも種類があってわかりづらく、筆者自身も困惑することがある。
まずは筆者が体感してきたバーの種類の中で、酒をメインにしている形態について簡単な表にしてまとめてみた。
バーの種類 | 美味しい酒+何を楽しめる | 一回利用の料金相場 |
オーセンティックバー | 丁寧な接客と色気・渋さ・非日常感を感じるバー空間 | 3,000~10,000円 |
ホテルバー | 丁寧な接客とホテルならではの高級感あふれる雰囲気 | 3,000~10,000円 |
ショットバー | 自由な接客と親しみやすい空間 | 1,000~4,000円 |
ダイニングバー | 美味しい料理とお酒のマリアージュ | 3,000~8,000円 |
表のとおりバーは種類によって、楽しめるポイントや料金が違ってくる。ここから上記4種類のバーそれぞれの特徴や魅力について、詳細な点を解説する。
なお、世間にはアミューズメントバー・コンセプトバー・ガールズバーなどなど、たくさん「○○バー」と冠した飲食形態があるが、当サイトのバー紹介記事ではほぼ取り扱っていないため解説は省かせていただく。
特別感を感じられるオーセンティックバー
当サイトでは「バー紹介記事」と題して、たくさんのバーを紹介する記事を公開しているが、そのうちの約8~9割がこのオーセンティックバーになる。
そのバー含め世の中にある「オーセンティックバー」に共通するのは、大きく分けて3点ある。
- 一定期間の修業期間を経たバーテンダーが活躍している
- 客の好みに合わせたカクテルメイクができる
- ウッド調やシックな内装で客がリラックスできるバー空間が演出されている
オーセンティックバーにて接客やカクテルメイクをそつなくこなすバーテンダーは、程度の差はあれどカクテルを作る技術や経験を積んできた人が多い。
客の好みや気分をどうにか把握して最適なカクテルを提供するのに長けており、逆に言えばそれができなければオーセンティックバーのバーテンダーではない。
よく類似のバーとして「ワインバー」「ウィスキーバー」などがあるが、それらに在籍するバーテンダーとはカクテルを作ることに対する経験や技術、自信のレベルが違う。
ウィスキーバーを名乗る店のバーテンダーの中には、飲食店での修行経験を全くせず、趣味が高じてバー開業している人も多い。バーテンダーが職人とすれば、ウィスキーバーのバーテンダーは生粋のコレクターと言えるかもしれない。
筆者はそういうコレクター気質な人たちも大好きだが・・・(笑)。
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また、オーセンティックバーの特徴として挙げられるのが、非日常感を感じられる独特なバー空間である。
店内がウッド調やシックな内装で統一されたバー空間では、存在感抜群の綺麗なカウンター席とたくさんのグラスとボトルが配されたバックバーが光り輝く・・・そんな素敵な内装はオーセンティックバーならではだろう。
ある種の特別感を感じられるのが、オーセンティックバーの最大の魅力といえるかもしれない。
一方で、やや細かいルールやマナーがある点は、好みがわかれるかもしれないですけどね・・・。
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ホテルによって経営されるホテルバー
ホテルバーとは、オーセンティックバーと同じく特別感や高級感を感じられるバーの種類。オーセンティックバーがまるで隠れ家の如く街に溶け込むようにあるのに対して、ホテルバーは名前の通りホテル内に併設されている酒場である。
立地条件がオーセンティックバーとの最大の違いで、料金の相場やバー空間の傾向、丁寧な接客などに大きな差異はない。
しかし、店に仕入れるボトルやバーテンダーの立場には多少なりとも違いがある。
ホテルバーはあくまでもそのホテルの1つの施設であり、経営をホテルが担っている。そのため、仕入れるボトルの選定やサービス内容は、経営元であるホテルが決定権を担っているのだ。さらに言えば、ホテルバーにいるバーテンダーは基本的にサラリーマンであり、ホテル内に上司や部下がいる。
ホテルバーのバーテンダーがたとえば「今月リリースされた○○のウィスキーを入れたい!絶対人気でますよ!」とお願いしても、上司やお金を握っている経理部・財務部などからOKが出なければ、そのウィスキーは入荷できない。
個人事業主であり、ボトルの入荷などの決定権があるオーセンティックバーのバーテンダーとはそこが決定的に違う。
話がやや逸れたが、そうした意味では奇をてらった珍しいウィスキーやワイン、古酒などはオーセンティックバーなどの街の酒場よりも少ない可能性があるだろう。
気軽に通えるリーズナブルなショットバー
ショットバーとは、簡単に言えばオーセンティックバーをカジュアルダウンさせたバーの種類。
バーテンダーは必ずしも修業を積んでいるわけではないし、内装に高級感が漂っているわけでもない。使用しているグラスや扱っているボトルは、オーセンティックバーやホテルバーよりも親しみやすいもので揃えている。接客の質やカクテルメイクの腕も玉石混合といった感じ。
お酒の質や内装に画一されたものはなく、訪店先によってギャンブル性が異常に高いのがショットバーといえるかもしれない。
一方で、料金はオーセンティックバーなどよりもリーズナブルであるのは確実だ。よほど飲まない限り、オーセンティックバー・ホテルバーなどのように1人10,000円越えの請求をされることはないだろう。
料理も楽しめるダイニングバー
ダイニングバーとは、お酒とともに料理も楽しめるバーの種類。
イタリアン・フレンチ・ジャンクフードなど料理の方向性はバラバラだが、基本的には店に置いてあるお酒との相性も考えてラインナップしている。
料理の充実度以外で、ここまで紹介してきたバーと違うものとして、接客の質があるだろう。
ダイニングバーはオーセンティックバーやショットバーなどよりもキャパが広く、席数も多い。カウンター席メインとは限らず、テーブル席で楽しむのが基本である。
そのため、接客のプロによるバーテンダーが在籍していることは稀で、その代わりにアルバイトが接客をこなすケースが多い。
ホスピタリティ性が十分かどうかは、経営者の方針によって変動してくるといえるかもしれない。
あなたもバーに行ってお気に入りの店を見つけよう!
ここまでバーの種類や、オーセンティックバーとほかのバーとの違いなどについて解説してきた。あくまで筆者がお店で見聞きしてきたことのみで解説したが、ある程度は的を得ていたと思っている。
もし、バーについて、とくにオーセンティックバーについて興味を持っていただけたなら、当サイトのバー紹介記事なども読んでみてほしい。
そのうえで、あなたにとってお気に入りのバーが見つけられたなら、最高に嬉しい限りだ。
それでは、どこかのバーでお会いしましょう!
筆者は現在アラサーの社会人で、学生時代から東京都内を中心に200軒ほどのバーを巡ってきた。バーでの現場にて見聞きする限り、コロナ禍を通して学生~アラサー世代の一人飲みなどバー利用がジワジワと増えているようで、バー好きの筆者としては勝手に嬉し[…]
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