バーの一人飲みって何するの?お酒・仕事・恋愛・エンタメなど会話の話題を紹介

バー(BAR)で一人飲みする際の過ごし方は、バー初心者の方にとってはトップクラスに気になることだと思う。これまでバーで散々飲み倒してきた筆者も、周囲から「バーで一人飲みしてみたいけど、何すればいいかわからないんだよね~」なんて言われてきた。

そこで、今回はバーで一人飲みする時の過ごし方と、筆者が思う一番ベターな過ごし方である「バーテンダー・隣客とほどよく会話しながら過ごす」ということについて解説する。バーでしてOKな話題・トピックについて具体例を交えながらまとめてみたので、バーに一人で初めて行ってみる際にでも少し参考にしてみてほしい。

タリトネ
ここでいう「バー(BAR)」とはオーセンティックバー・ホテルバーなどを指しますので、その点だけ悪しからず・・・。
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バーでの一人飲み、何をすれば良い?

まず、バーでの一人飲みでよくある過ごし方を紹介する。代表的なものとして以下のようなものだろう。

タリトネ
バーの基本的なマナー・ドレスコードなどは、以下の記事にまとめていますので、興味あるものがあればぜひ読んでみてくださいね。
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  • 読書(紙媒体のケース)

バーをはじめ居酒屋などの飲食店における、のんびりとした一人飲みの強い味方といえば「読書」だろう。文芸書・専門分野の学術書などジャンルによらず、本の内容に没頭できる読書はほどよくリラックスできるため一人飲みに最適。バーで一人飲みする際の過ごし方として、筆者も読書はぜひ勧めたいことである。

しかし、一点だけ注意しておきたいのは、バー空間は基本的に暗いということ。居酒屋などであれば照明が明るいため、紙での読書は手軽にできるが、照明が程よく控えめで暗いバーではあまり読み進められないだろう。

また、お店を初利用する際、いきなり読書に没頭するのもあまり良くない。バーテンダーがどのように接して良いのか迷ってしまうし、お酒に飲み慣れていないと読書にのめり込んで飲むペースを誤りがちだ。

カクテルやウィスキーの基本的な嗜み方を覚えているうえで、最初にバーテンダーへ「飲みながら読書したいんですけどかまいませんか?」と一言断ってから読書するのが無難かもしれない。

  • スマホいじり

一人飲みにおけるスマホいじりはベタ中のベタ。一人飲みとはスマホいじりにはじまり、スマホいじりに終わる・・・そう言っても過言ではないだろう。うそ、言い過ぎた。

とにかく、スマホいじりは知り合いとのやり取り・ゲーム・電子書籍の読書など、手持ち無沙汰にならずになんとなくのんびりできて良い。

バーの一人飲みでスマホいじりする際に、少し留意しておきたいのは画面の明るさや音量についてである。バーは基本的に静かで暗い酒場なので、スマホの画面が過剰に明るいことやゲームの音が響き渡ってしまうなどは絶対にNGだ。画面の明るさや音量には十分に注意してスマホいじりするようにしたい。

  • 仕事・勉強

バーにおいてこれは少し歓迎されないことだ。もし、ノートPC・タブレット・ノートなどを使用して仕事などをする場合は、おそらくバーカウンターに置いて作業することになるだろう。

それによってバーの顔である「バーカウンター」にキズを付けてしまうこともあるため、仕事・勉強は避けてほしいことなのだ。第一として、せっかくリラックスできるバーを利用するのだから、筆者としては仕事や勉強から離れて欲しいなんて考える。

もちろん、スマホで仕事上のやり取りをするケースもあるだろうから、そういった場合はOKである。なかにはお客にそういった急用が入ったことを察知して、会話を中断してくれるバーテンダーもいるので、ぜひ安心して急な連絡などはすましてほしい。

  • バーテンダー・隣客との会話

会話については後述する。一点だけ前もって伝えておきたいのは、この「会話」が一番ベターな過ごし方だということ。

前述した読書や仕事などの過ごし方は、マナー違反にしているバーもあるが会話するなというお店はほぼない。少なくとも筆者はそういったオーセンティックバー・ホテルバーに遭遇したことがない。会話はホントに無難な過ごし方だと感じる。

初心者でも手軽に話せるトピック

さて、バーで一人飲みする際に適度な会話がおすすめだと書いてきたが、バー初心者でも手軽に取り入れやすいトピックについて触れていく。

仕事・学校・家庭の話題

バーで気軽に取り入れやすい話題として、ファーストプレイスである家庭とセカンドプレイスの職場・学校関連である。

例えば「最近、妻が冷たくてさ~」「やっと繁忙期が終わったとこなんですよ・・・ホント疲れた~」といった、なんてことない話題でかまわないから、バーテンダーに話してみると意外と面白いものだ。

ちなみに話題として出す時に、家族の名前・年齢・職業や勤務先の企業名、在籍している大学名などはべつに明かさなくても大丈夫。自分の許容範囲内で構わないので、どうか気軽にサードプレイスであるバーで身近な話題の会話をしてみてほしい。

よくあるきっかけとしては、最初にバーテンダーから投げかけられる「今日はお仕事帰りですか?」などと挨拶代わりの質問。そこから「そうなんです!明日休みだしのんびり飲んでみたいな~なんて。今週忙しくて疲れました・・・」といった感じで会話を続けてみてほしい。

出身(現在の住まい)・年齢について

出身や現在の住まい、年齢などもバーでよくある話題だ。

バーテンダーから「初めていらっしゃいましたよね?ここら辺でお住まいですか?それともお仕事関係で?」なんて質問もわりとよくあるケース。それきっかけで「ええ、西口から○○方面のところで住んでいて。大学の時に上京してきてからずっとですね~」などのように、気ままに返してみよう。

年齢に関してもそういう話題になったら、気軽にやりとりすればよい。とはいえ、年齢や世代に関してはそこまで話題になる機会は少ない。幼少期にハマったアニメやドラマの話題が出た時などに、例えば「私が小学校の時は○○がみんな観てましたね~。それきっかけで○○にもハマって・・・」といった感じで会話を続けてみては?

コンセプトバーでは趣味の話題で盛り上がれる

バーの中には映画やアニメなど、特定のエンタメ関連のジャンルを取り扱ったコンセプトバーがある。

オーセンティックな空間ながら、アニメのポスターやフィギュアを飾っているバーや、特定の映画作品を題したオリジナルカクテルを作ってくれるバーは、そういった趣味を持っている方にとって絶好の場所だろう。

バーテンダー・隣客と特定のエンタメに関する趣味の話題で、気軽に盛り上がるなんてこともできる。純粋なオーセンティックバーでも趣味の話題はできるが、その趣味への情熱を共有できるかどうかは運次第といえる。

時には恋愛相談も・・・?

バーでの会話として、意外とあるのが恋愛関係だ。筆者はこれまでのバー巡りで、一人客がバーテンダーに恋愛相談している場に何度も遭遇したことがある。

ライトでピュアな職場恋愛、水商売関係者との悲恋、人妻との泥沼不倫、某芸能人のアレコレ・・・相談内容は非常に多岐にわたり、本人には悪いが聞いている分にはなんとも面白い(笑)

恋愛関係の話題は他人に聞かれていることをよく肝に銘じたうえで、バーテンダーなどにその想いを吐き出してみればよいだろう。

ちょっとハードル高めでマニアックなトピック

中級~上級者向けに、バーでたまにあるマニアックなトピックを紹介してみる。もし、一人飲みの際に取り入れられそうな部分があれば、ぜひ会話に導入してみてほしい。

お酒(カクテル・ウィスキー・ワイン・日本酒など)

バーでは当たり前だがお酒が常に提供されるため、一人飲みでもお酒に関する話題がたまにある。

バーテンダーから振られる場合は、最初にオーダーしたドリンクに合わせて「よく○○飲まれるんですか?」と質問される。これに対して「よくってほどじゃないですけど、○○の20年ものとかか好きなんです」といった感じで返して、お酒の話題で盛り上がればよい。

この時、注意しておきたいのは自分の知識以上の背伸びした発言は控えること。目の前のバーテンダーやソムリエはお酒のプロであり、素人であるあなたよりも確実に知識を持っている。

そんな人に対して無駄にお酒の雑学を言おうとしたり、特定のメーカーや蒸留所・酒蔵をディスったりするのは愚の骨頂だ。色々と恥をかきたくなければ、自分の知識以上に酒について語らないように、語るとしてもポジティブな感じを崩さないようにしておこう。

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ほかのバーやご飯屋さんの話題

バー初心者の方にとっては厳しい話題なのだが、バーやご飯屋さんのトピックもたまに交わされる。

バー巡りが趣味な筆者はよく、バーテンダーに対して「先日、○○のバーに行ってきまして。やっぱり噂通りすごい世界観のバーでしたよ~」なんて話題を振ったりする。バーテンダー同士ひいてはシェフ・料理人たちは横のつながりが強く、素人にはとても把握しきれないほどのコミュニティーを作っているので、周囲のバーやご飯屋さんの話題は結構盛り上がるものだ。

もし、一人飲みでバーを利用する前にご飯屋さんで過ごしたり、アペリティフでバーを利用したりする場合はほかのお店の話題を出してみたらどうだろうか。例えば「さっき○○ていうお店で食べてきて、大将にこちらのこの○○を勧められたんですよ」など、自然な流れで会話を始めてみてほしい。

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バーでのNG話題はあるの?

バーでよくある話題・OKな話題がある一方で、当然ながら避けておきたいNGトピックもある。最後に代表的なNGトピックを紹介しておく。

「理美容室で話題に出せるかどうか」を基準に判断してみよう

バーで話して良いか否かは、バーと同じサードプレイスの代表格である理美容室で話せるかどうかで判断してみると安心だ。理美容室はバーと同じく、店員と客の関係性が比較的密で、常に程よく会話が交わされる場所である。

その理美容室で話題に出せないことは、バーの話題としても相応しくないことがほとんどだ。話題に迷う場合はまず「行きつけのサロンで話せるかな・・・」と考えてみればよい。

政治・宗教・ジェンダー・ヴィーガンなど

バーの代表的なNGトピックといえば政治・宗教関連だ。特定の思想について話すことは、ややパブリックな環境であるバーだとふさわしくないことが非常に多い。諸外国では政治・宗教にオープンなところもあるが、日本では内容によって憚れる場合もあるので避けておこう。

近年、政治・宗教に加えてジェンダーやヴィーガンなどもややセンシティブな話題になりがちなので、不安であれば避けておくのがベターかもしれない。よほどその店のバーテンダー・常連客と関係性が出来上がっているのであれば、多少は平気かもしれないが、見知らぬ客が同席していれば避けておこう。

知らぬ間に他人を傷つけてしまう、変な疎外感を植え付けてしまうことは避けようという話だ。

過度な下ネタ・悪口・愚痴

過度な下ネタや悪口、そして愚痴などはバーにおいて少し気を付けておきたい話題だ。それ自体が禁止事項なわけではないが、発言する側のセンスが必要なことが多分にある

隣客のルックスにイヤらしく言及したり、職業・経済状況を蔑んだり、家族や職場関係者の愚痴を延々としたり、飲んでる酒を馬鹿にしたり・・・NG例は枚挙にいとまがない。

自分の酒癖をきちんと理解して、正しく楽しく振る舞えるようにしよう。

タリトネ
これに関しては自戒も込めています(笑)

バーの一人飲みで会話を楽しもう

今回はバーの一人飲みの過ごし方、談笑する際の代表的なトピックなどをまとめてみた。初めて一人飲みする際などにぜひ参考にしてみてほしい。