【ドレスコード・マナー】絶対失敗しないバーでの過ごし方

「バーって何してれば良いの?」「実際、ドレスコードってどんな感じ?」など、バーデビューしたいという方から必ず挙げられるこれらの疑問。こちらのページでは、200軒以上のバーを巡ってきた筆者がリアルに肌で感じてきた、バーでのおススメの過ごし方や抑えておきたいマナーを紹介する。

色々なバーを見てきて、バーテンダーと接してきた筆者ならではのオリジナルでリアルな視点をもって、あなたのバーデビューの一助となれば幸いだ。念のため補足しておくと、ここでいう「バー」とは、オーセンティックバーやホテルバーを想定しているのでその点だけご留意を。

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タリトネ
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バーへの入店~着席までの基本的マナー

早速、バーへの入店から着席するまでの基本的マナーを紹介する。気になるドレスコード・荷物の置き場所などが気になる場合はこの章をチェックしてみてほしい。

ドレスコードの実態

まず、基本的なドレスコードについて。そのバーのある土地柄や、会員制(紹介制)か否かということに多少影響されるが、恐らく世の中の90%のバーでは、「うちのバーではこういう恰好が相応しい」といった厳しいドレスコードはない。たまにネット媒体などで「男性であれば襟付きシャツにジャケット(ジレ)を羽織って、パンツはスラックスが良い」とあるが、決してそういうことでもない。もちろん女性も同様で、べつに煌びやかなドレスを着こなす必要は全くない。

また、入店を遠慮されるであろうNGファッションも、世の中の90%のバーでだいたい共通している。

それは、男性の短パン・サンダル。恐らく、バーのクラシカルで壮観な雰囲気を壊してしまう、悪い意味でバーの敷居を下げすぎてしまうのがNGな理由かと思う。そのため、スマートカジュアルなジャケットやスラックスなどでまとめておくと無難だ。

補足すると、女性に関しては明確なNGファッションがなく、社会的規範から逸脱していなければ大丈夫・・・なはず(笑)。不安であればワンピース・プリーツスカート・LBDなどでキレイにまとめる、もしくはパンツルックで格好良くキメても良いだろう。反対にネイキッドドレスなどはどれだけ華やかでも、やや過激すぎるかもしれないのでちょっと避けておいた方が良いかもしれない。

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ここまでで書いてきたように、バーにそこまで厳しいドレスコードは存在しない。キレイめなオシャレコーデで楽しめば問題ないのだ。とはいえ、避けた方がベターな服装もある。まず、パーカーやスウェット、ジャージといったカジュアルすぎる服装は避けた方が良い。

加えて、目立つシミがついたようなシャツやジャケット、土ヨゴレのついたチノパンなども望ましくない。そういった服装を着ていくと、店内の雰囲気や周囲のお客さんから浮くことがあり、バーテンダーからも上手にお酒を飲めるのかな?絡み酒とかしないかな?などと懐疑的な視線を向けられかねない。

ようは服装(ファッションセンス)そのものよりも、その人自体の雰囲気から出ている清潔感が大事。何事も第一印象って大事よねって話。

そのバーでとっておきの夜を過ごしたり、そのバーをあなた自身にとって大事なサードプレイスとしていきたいのであれば、くれぐれも清潔な服装を心がけたい。バーというのは、必要以上に気を使うセレブのパーティ会場ではないのだが、どんな格好だろうとラフに行ける近所のコンビニのような場所でもないのだ。

バーマナーのニューノーマル

バーに入店してまず気を付けておきたいのは、バーごとに設けられている除菌対策について。「コロナウィルス」が流行してからというもの、各バーではいくつかの除菌対策が講じられてきた。

まず、ほとんどのバーで実施されてきたのは、ドア付近に置かれている除菌スプレーでの消毒(着席してからスプレーする場合アリ)だ。騒動の渦中では入店して間もなくスプレーするように声を掛けられることが多かったものの、昨今では何も言われないまま席に進めることが多くなった。もし、入店後に据え置きの除菌グッズがあって、自分で気になる場合は除菌しておけばよい。また、かつてはおでこや手首で検温、席間へのアクリル板のセッティングマスクケースの配布などでコロナ対策が講じられていた。検温などは求められることは少なくなってきたが、もしお店から検温するようにお願いされたら素直に応じて、設置されているアクリル板は勝手に位置を調節したりしないようにする方がベターだ。

東京都の何人かのバーテンダーに訊くところによると、こういった除菌対策(主にスプレー除菌)は今後もまだ実施していく想定のようだ。除菌スプレーの設置に関しては恐らく、バーマナーのニューノーマルになっていくことだろう。

上記の入り口付近での除菌が済んだら、いよいよカウンターへ案内される。この際、どこに座って良いかバーテンダーに確認しつつ着席しよう銀座や麻布、新宿三丁目といったバー激戦区では、ジェントルマンなスタッフがカウンター席まで案内し、着席時に椅子を引いてくれるお店も多い。

入店後の席選びについては、バーに一度身を預けていこう!

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荷物の置き場所

さて、カウンター席に座る時、併せて気を付けておきたいのはバッグなどの荷物のこと。

時折、男性がクラッチバッグなどの小さめのバッグを、一枚板のカウンターに置いているのを見かける。何気ない行為だが、バーではマナー違反になる場合がある。 バーのカウンターはその店のこだわりが詰まっている場所であり、バー全体の雰囲気を決める重要な要素の一部。

そこにバッグを置くのは店側にとってあまり気持ちの良いものではない。他に居合わせたお客からしても心証は良くないだろう。バッグの仕様によってはカウンターにキズをつけるリスクもある。

カウンターに置けるものはせいぜいスマホや眼鏡、ハンカチといったものくらいで、可能な限り必要最小限にとどめた方がベター。 バッグなどのある程度スペースの必要な荷物は膝上やカウンター下、お店指定のクローク、(空いている時は)許可を取ったうえで隣席などに置くなどしておきたい。また、帽子やロングコートなども、スタッフに声をかけて指定のスペースに置くようにしよう。

カウンターに座りホッと一息。最初の一杯、何にしようか・・・。

何を飲みたいか、どれくらい滞在できるバーなのか

着席後、バーテンダーと軽く挨拶したらいよいよオーダーに入る。恐らく、バー初心者にとって一番緊張するというか、助けを求めるフェースだと思うのでぜひ確認してほしい。

バーデビューの最初の一杯、どうすれば?

結論からいうと、何を飲んでも良い。これホント。

手軽にビールやハイボールから入っても良い。カクテル好きならばジントニックやサイドカーといったベタなカクテルからいってもよいし、初手から「カクテルの王様」・マティーニを攻め込んでも良い。その店のバーテンダーが何かしらのカクテルコンペで活躍していれば、その方のオリジナルカクテルを頼むのも一興。

また、カクテルの他にもウィスキー、ラム、ジン、ブランデー、ワインなど・・・どんな洋酒を頼んだとしても、バーデビューの方が満足できるくらいの種類は大抵揃っているから安心して欲しい。以下、筆者がよくみるバーデビューのテンプレ。参考までに。

客「バー来るの初めてで、とりあえずカクテル飲んでみたいんですが・・・」

バーテンダー「カクテル、わかりました。甘いのがよいですか?それともサッパリめがよいですか?」

客「甘めが好きです」

バーテンダー「わかりました。アルコールは強くても大丈夫ですか?ある程度抑えておきます?」

客「そんなに強くないほうが・・・」

バーテンダー「わかりました、少々お待ちください」

 

以上。これでみんな無事に美味しいお酒にありつけている

客側の好みによって受け答えが多少変わってくるが、どうやらバーテンダーが客にお酒(主にカクテル)を作る際、最低限知っておきたいのは味の甘辛具合と、アルコールの度合いの2つのようだ。この2つを伝えることができれば、ある程度心配なく美味しいお酒を提供してくれるはずだ。

欲を言えば、ロングorショートどちらのスタイルが良いか、居酒屋レベルで良いので普段よく飲んでいるカクテルや、好きなスピリッツ(ジンやラム、テキーラなど)を伝えることができれば、バーテンダーもより安心してカクテルメイクできる。

カクテル以外でいえば、例えば、これがウィスキーになると飲み方(ロックやストレート、ハイボールなど)に関する質問が追加される。ウィスキーが目当てなのであれば、飲み方も考慮しておくと良い。

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ハイカウンターとローカウンター

ところで、バーカウンターには大別してハイカウンターと、ローカウンターの2種類ある。各称の通り、カウンターの高さに違いがあるが、椅子の仕様やおススメ利用シーンといった部分でも違いがある。

ハイカウンターは座高が高く、座面の固い椅子に腰かけるタイプ。椅子の仕様上、あまりどっしりとは座れないため、仕事帰りに軽く一杯だけ飲むといった時に最適だ。サクッと気軽に飲めるが、1時間以上の長時間に及ぶ滞在には向いていない。

一方、ローカウンターはその多くが座高の低い、ソファタイプの椅子に座るタイプ。しっかりと腰を落として座れるため、そのバーの雰囲気に対する没入感がかなり期待できる。気軽に飲むというよりは、お酒をじっくりと楽しむ場合に向いている。シガー(葉巻)などをゆっくり楽しむのにもピッタリだ。

お目当てのバーがこの2種類のうちどちら寄りなのか、自身の利用シーンと併せて確認しておくとよいだろう。カウンターの種類は一見なんてことのない違いに見えるかもしれないが、滞在中の居心地を意外と左右する重要な要素なのだ。

カウンターに座り、最初の一杯をオーダー、無事に美味しいお酒に舌鼓・・・さて、何をして過ごそうか。

バーでの過ごし方に関するOK行動・NG行動

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バーテンダーや他の常連客との世間話

もちろんOK、むしろこれがバーの醍醐味の一つ。家族や会社・学校といった社会的関係から解かれて、お酒に関する話題や他愛もない世間話をする気楽さは、バーならではの楽しみといえる。

ただ、政治的・社会的思想や宗教、社会的地位や経済状況といった、ややセンシティブな話題は、あくまで「他人」であるバーテンダー・隣客と交わす話題としては相応しくないかもしれない。

また、異性へのクドイ下ネタや、過去・現在の恋愛話なども好ましくないだろうし、過度なボディタッチなんてものは論外。たとえパートナーや友人らと訪れても大声で話さないなど、その時の振舞い方には気を付けてほしい。バーは個室居酒屋などと違って、「他人」である隣客やバーテンダーとその場の雰囲気を共有していることを忘れずに・・・

バーとは大人の世界。お互いがより良いバータイムを過ごせるように、ほどほどに気を使おう。

※画像のようなグラスを合わせて乾杯するのもあまりよろしくない。音が出ますし、気品に欠けますからね。

読書・スマホいじり(スマホゲーム)

これはかなりケースバイケース

まず、読書はどんなバーにもかかわらず、基本はOK。ただし、初来店時は遠慮した方が良いかもしれない。というのは、初来店以降、仮に複数回利用したい場合はどんなお酒が好きか普段どんな飲み方をしているかなど、お店側に少しだけでも自己紹介しておいた方がよいからだ。初めから読書に没頭するのではなくて、ある程度バーテンダーと会話し、その中で彼らにどういったお酒を作って、どんな振る舞いをしてほしいかというのを、なんとなく伝えておくのはアリである。

そして、スマホいじりについても、読書と同様で基本はOK。それに没頭しすぎないで、初来店時に自己紹介がてら会話しておく方が良い、という点も読書と同様。ずっとスマホをみていては、いつまでたってもバーテンダーはどう接していよいか把握できない。また、店内の照明を落とし、静寂や暗闇を演出しているようなバーでは、その雰囲気を壊さないようにスマホのライト(画面の明るさ)は落としておくと良い。

仕事・勉強

これは基本的にNG

恐らくほとんどの人が仕事や勉強の際は、PCやタブレット、またはノートを使用していると思う。そういったある程度のスペースが必要な仕事道具を、綺麗なカウンター席に置くというのは、前述している通りよろしくない。

せいぜい、近日中の予定を確認するために、軽く手帳をみるくらいに留めておきたいところ。 もっとも、筆者としてはバーを仕事や家庭のしがらみからのエスケープ、サードプレイスとして利用して欲しいという思いがある。そういう意味でも、あなたにはバーに行った時くらいは、それらのストレスから解放されてリラックスしてバーを楽しんで欲しい・・・。

何か作業をしたいなら、喫茶店・カフェなどを利用したいところだ。


バーのドレスコードやマナーは意外と厳しくない

以上、バーに入る際のドレスコードから最初の一杯、バーでの過ごし方まで、バーに関するマナーや過ごし方など書いてみた。これ以外にも細々した気になる点とかあるようだったら、当サイトのSNSやサポート機能までに連絡いただけると嬉しい限り。それでは、あなたも良いバータイムを・・・。