東京都内には「バー(BAR)」と呼ばれる飲食店が数多あるが、その中には「ウィスキーバー」「モルトバー」「ハードリカーバー」なるものが点在している。

ウィスキーバーはその名の通りウィスキーが充実しているバーを指すが、店のスタイルはあまり均質でない。店主ごとで様々なバックボーンを抱えているため、その店ごとの「クセ」みたいなものは少なからずあるのだ。

しかも、筆者の体感であるが、都内のウィスキーバーは少なく見積もっても50軒ほどある。その軒数分だけバーの品質は玉石混合になっているため、初心者が気軽にウィスキーメインのバーに入っても後悔してしまうかもしれない。

そこで今回は、都内にあるウィスキーメインのバーを厳選して紹介する。いずれも都内ではある程度知られており、バー業界・ウィスキー業界内の人気・知名度もそれなりに高いところばかりなので、ウィスキーバー入門で失敗したくない場合はぜひ参考にしてみてほしい。

お店紹介のほかにも、ウィスキーメインのバーの魅力や自宅飲みにピッタリなウィスキーも解説するので、ぜひ最後までチェックしてほしい。

目次

ウィスキーメインのバーの魅力とは?

ウィスキーメインのバーには、オーセンティックバー・ホテルバーなどのバー形態とは一味違う魅力がある。まずはウィスキーメインのバーの魅力を紹介する。

オールド・ボトラーズ・プライベートなどレアなウィスキーボトルが楽しめる

まず、程度の差はあれどウィスキーメインのバーは、居酒屋などではお目にかかれないレアなウィスキーが楽しめる。国内で流通しているオフィシャルボトルはもちろん、オールドボトルやボトラーズボトルなどは、バーで飲める代表的なものといえる。レアな傾向があるボトルは、以下のようなものだ。

  • オールドボトル:製造・販促などの方法が異なっていた80年代までに瓶詰め・リリースされたもの。もしくは、ラベルデザインが一代前のもの。何をもって「オールド」とするのかは、やや不明瞭な部分がある。
  • ボトラーズボトル:蒸留所から買い取った原酒を、独自にブレンド・ボトリングなどしてリリースされたボトル。「ビッグピート」「アスケイグ」など独自の名称を付けているもの、「G&M コニサーズチョイス グレンリベット(銘柄名)」など既存の銘柄を冠しているものがある。なお、ボトルを製造・リリースしているのは、「ゴードン&マクファイル社」「ダグラスレイン社」などのボトラーズ会社である。

  • 海外流通版オフィシャルボトル:世界にあるウィスキー銘柄の中には、特定の国別・地域別で味・香り・風味を変えているものがある。例えば、「ラフロイグ」は基本的にスモーキーさが魅力だが、ヨーロッパ向けだとスムースで丸い仕上がり、日本流通だと薬っぽさをより強く感じるといった違いがある。

以上のようなレアボトルは居酒屋はもちろん、オーセンティックバー・ホテルバーなど本格的なバーでも十分にないケースがある。こうしたボトルは酒屋などと深い関係性を築いて入手するか、ネット通販の情報をチェックするか、ウィスキーメインのバーに通って紹介してもらわないと楽しめない。

ハーフ飲み・飲み比べができる

ウィスキーメインのバーでは、一杯30ml(もしくは45ml)でウィスキーを提供されることが多い。何も指定しないとその量で提供されるが、例えば以下の流れのようにハーフ(15mlなど)や飲み比べでオーダーすることも可能。

タリトネ
山崎とかグレンフィディックとかは美味しいと思ったことがあって、何かほかにおすすめないですか?色々なウィスキーを飲んでみたいんです!
バーテンダー
わかりました!それではモルティで王道なスペイサイドの○○と、スムースなハイランドの○○、クセ強めのアイラ島の○○とかをハーフで飲み比べるのはいかがでしょうか。
タリトネ
ありがとうございます。ハイランドの○○とかちょうど興味あったんです。ハーフで飲み比べさせてください!
バーテンダー
承知しました。それでは少しお待ちくださいね。

以上のように、ウィスキーメインのバーでは、飲み比べやハーフでのオーダーもできる。バーテンダーと相談しつつ、自分流の楽しみ方でバータイムを過ごしてほしい。

ウィスキーメインのバーを選ぶときの注意点

ここでウィスキーメインのバー体験の注意点を解説する。ウィスキーバーならではの注意点をあらかじめチェックしておいて、お店選びでなるべく失敗しないようにしていこう。

一見客・初心者にオープンな店とは限らない・常連客びいきの可能性がある

ウィスキーメインのバーの大きな特徴として、お店に少なからずクセがあることが挙げられる。

ウィスキーメインのバーの店主・バーテンダーは、必ずしもバーで修行を積んでいるとは限らず、脱サラしてそのままバー開業に至るケースも少なくない。そのため、接客があまり丁寧でない、一見客に優しくないなど、そういった場合もあるだろう。

「居酒屋レベルのウィスキーを飲んで興味を持ったから、プロにちょっとマニアックなウィスキーを教えてもらいたい!」といったレベル感の初心者は、候補となるお店の店主の経歴などを一度確認しておくと良いかもしれない。

例えば、店主がオーセンティックバー・ホテルバーなどから独立していると、ある程度親切な接客を受けられる可能性がアップするだろう。

予算をオーバーするリスクがある

ウィスキーメインのバーには料金を掲載したメニュー表がないところもある。細かい料金設定についての口頭説明もあまりないだろう。

そのため、ウィスキーメインのバーを体験するコツとして、最初に「ウィスキーの杯数と合計の予算感を伝える」ということがある。席について店主に「今日はどうしましょう?」などと聞かれたときに伝えるとスムーズかもしれない。

お金を少しでも気にするのであれば、恥ずかしがらずに背伸びせずに「自分の予算感やウィスキーの好み」などを自己開示するのがベターだ。そうすれば初めてのバーでもある程度うまく立ち回れると思う。

充実しているウィスキーにかなりバラツキがある

所謂「ウィスキーバー」は王道であるスコッチウィスキーをメインにしていることが多く、次点でライト層に人気のあるジャパニーズウィスキーが豊富だ。

王道・スコッチは言わずもがな、ラベルに「山崎」「白州」「竹鶴」などと大きくデザインされているジャパニーズは、ライト層がバックバーを眺めた時にパッと目に付くためオーダーしやすいのだ。そんなニーズを満たしやすいスコッチとジャパニーズは、バーを営業していくために必要不可欠な存在なのかもしれない。

一方で、バーボンウィスキー・アイリッシュウィスキー・カナディアンウィスキーなどが充実しているお店は少なく、都内でも見つけるのに少し苦労する。特にカナディアンの場合は「カナディアンクラブ」「クラウンローヤル」といった看板ボトルさえ置いていないことも多々あり、日本におけるニーズの低さを感じずにいられない。

とにかく、ウィスキーメインのバーを選ぶときは、その店にどんなウィスキーが充実しているのかチェックしておきたい。

東京のウィスキーバーを15軒紹介!

最後に当サイトで紹介済みのお店の中で、東京都内にあるウィスキーが充実しているバーを紹介する。東京のウィスキーバーを探している際はぜひ参考にしてみてほしい。

銀座『洋酒博物館』

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  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★★★
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:銀座クオリティーのホスピタリティを感じながら楽しめる

日本橋・人形町『BAR 鶴亀』

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  • 初心者おすすめ度:★★☆☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★☆☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:夫婦で営むあたたかな空気

浅草『OGURA is Bar』

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  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのオールドボトルなど
  • 一言ワンポイント:有名バー『ねも』を支え続けたベテランによるもてなし

上野・湯島『琥珀』

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  • 初心者おすすめ度:★★★☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのオールドボトルなど
  • 一言ワンポイント:近くにある老舗『スコッチバーノア』も要チェック!

両国・森下『Shot Bar Moorie』

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  • 初心者おすすめ度:★★★★★
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:下町ならではのフレンドリーな接客とリーズナブルさが魅力

新宿三丁目『BAR LIVET』

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旬なウィスキーメインのバーとして都内でもワンランク上の知名度を誇る『BAR LIVET』は、新宿三丁目で気軽にウィスキーを嗜むのにおすすめだ。コアな酒好きが多い同エリアの中でも、幅広いファン層を獲得しているのが人気の何よりの証だろう。

  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:姉妹店『ウイスキーサロン』もぜひ!

新宿三丁目『Caruso』

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新宿三丁目を代表するバーの一つで、ウィスキー・ブランデー・ラムなどハードリカーがたくさん揃っているのが最大の魅力。大人の雰囲気が漂う中で、ウィスキーと葉巻を落ち着いて堪能するのにピッタリだ。

  • 初心者おすすめ度:★★★☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★★☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのオールドボトル・海外流通版など
  • 一言ワンポイント:妖艶な暗闇の中でレアボトルを楽しめる

西新宿『Bar Liquid Ruby』

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  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★★☆
  • メインのウィスキー:バーボンウィスキー
  • 一言ワンポイント:東京都内でも貴重なバーボン特化なお店

神楽坂・飯田橋『Bar Fingal』

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都内有数のバー激戦エリア・神楽坂において、ダントツの老舗バーとして広く知られている。生粋のハードリカーオタクの店主が、紳士にボトルを提案してくれるだろう。ライト層を「ウィスキー沼」に引きずり込む魅惑のお店の一つだ。

  • 初心者おすすめ度:★★★☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★☆☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:神楽坂の中でも最古参の老舗バー

吉祥寺『BAR WOODY』

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  • 初心者おすすめ度:★★☆☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:大人が楽しめる、まさにいぶし銀な酒場

麻布十番『bar le Sucre』

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オシャレなバーがいくつかある十番の中で、渋さとほのかな色気があるお店。お店の歴は浅いものの、女性店主による丁寧な接客を受けられるのが魅力だ。カクテルのほか、ウィスキーにもある程度のこだわりをもっており、珍しいボトラーズもいくつか常備している。バー初心者にも安心しておすすめできる良いバー。

  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:女性バーテンダーが営業するウィスキーにこだわりのあるバー

恵比寿・代官山『漆』

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  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★★★
  • メインのウィスキー:ジャパニーズウィスキー
  • 一言ワンポイント:ブラックやブルーを基調にしたシックな店内

恵比寿『The Singleton』

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外観から惹きこまれる徹底した空間演出が魅力のバーだ。シングルモルトはもちろんだが、ブレンデッドなども充実しているっぽい。恵比寿で一人、ウィスキーやカクテルを嗜みたいときにおすすめのバーといえる。

  • 初心者おすすめ度:★★☆☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★★☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキー
  • 一言ワンポイント:おいし~いブレンデッドも楽しめる

池袋『もるとや』

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街の規模に対して著名なバーが少ない池袋において、トップレベルで広く知られているウィスキーメインのバー。親子で経営されているアットホームな空間で、ウィスキー片手にゆるりと過ごせる。カクテルもある程度対応してくれるので、バー初体験のお店としても利用できるだろう。

  • 初心者おすすめ度:★★★★☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★★☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズなど
  • 一言ワンポイント:温かみのある店内で気軽に楽しめる

目黒『THE MASH TUN』

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入店した瞬間からモルトの香りが漂ってくるような、都内有数のウィスキーバー『THE MASH TUN』。「マッシュタン」とは糖化槽とも呼ばれるウィスキー作りに欠かせないもので、店名からもウィスキー愛を感じずにはいられない。カウンター席に座れば、四方八方ウィスキーボトルに囲まれるという変態空間を堪能できる。

  • 初心者おすすめ度:★★☆☆☆
  • カクテルやほかのお酒も楽しめる度:★★☆☆☆
  • メインのウィスキー:スコッチウィスキーのボトラーズ・海外流通版など
  • 一言ワンポイント:まさにウィスキーに囲まれながら楽しめるバー

【晩酌・宅飲みにおすすめ!】人気スコッチウィスキー10選

最後に一人で晩酌するのにおすすめのウィスキーを紹介する。今回は王道・スコッチウィスキーの中でも、特に有名・人気な銘柄を取り上げる。オタクな世界観のあるウィスキーバーへ行く前に、基本的なスコッチをコスパ良く飲んでおくことで安心できるだろう。

自分の好みの大枠を掴んでおくことで、店主に「家では○○飲んでるので、その系統でもう少しマニアックなものをいただけますか?」なんて具合にオーダーしやすくなる。自宅で基本銘柄を飲んでおくのは、もしかしたらウィスキーバー体験の事前準備としてマストの作業かもしれない。

味わい深いツウなシングルモルト・スコッチウィスキー

スコッチウィスキーの中でも一つの蒸留所の原酒で造られたのがシングルモルト。同じシングルモルトの中でも、モルティング・蒸留・熟成など細かな製造工程において香り・味・風味に差が生まれる。その幅広さ・奥深さがシングルモルトの魅力の一つだ。

ここではウィスキーバー体験の事前準備に最適な、シングルモルトの中でも特に有名な銘柄をピックアップしている。

【スコッチの原点】ザ・グレンリベット

数多あるスコッチの中でも「スコッチウィスキーの原点」と称される銘柄で、少なくとも1820年代には本格的に造られている歴史を持つ。スコットランド・スペイ川近辺にて、農家の息子であるジョージ・スミスによって本格的に造られ始め、当時「密造酒」であったスコッチを政府に初めて公認させた。

洋ナシ・レモンなどを感じさせるフルーティーな甘みのある「ザ・グレンリベット 12年」をはじめ、いくつかラインが出ている。ひとまずはグリーンのラベルが目を惹く12年や、スパイシーさのある15年などを飲んでおいて、そこからバーへ行って「ウィスキー沼」にハマってみてはいかがだろうか。

【ビギナーにもおすすめな古株モルト】グレンフィディック

ザ・グレンリベットと比肩するほどの人気・知名度を誇るシングルモルト。もともとブレンデッドの原酒として造られていたが、その後に業界で初のシングルモルトとして市場に出回った銘柄でもある。

フルーティーな香りとスムースな飲み口は、女性や初心者でもとっつきやすいだろう。クセの少ない上質なスペイサイドモルトの代表格ともいえるだろう。ベーシックな「12年」やシェリー酒のニュアンスを感じる「15年」などが、グレンフィディック入門にはおすすめだ。

【優雅なウィスキーといえば!?】グレンモーレンジィ

スコットランド北部(ハイランド地方)にて製造されている人気ウィスキー。様々なラインナップがリリースされているが、おおむね蒸留過程から徹底した華やかさを追求しているのが魅力だ。

ボトルデザインから味・香りともに華やかで優雅なので、女性にもファンが多いブランドといえる。特にベーシックな「オリジナル」や、華やかさと刺激的なスパイシーさを感じる「ラサンタ」などが有名。キレイなボトルの数々は、自宅の棚に置いておくとインテリアにもなるほど美しい。

【シティ派スコッチ】オーヘントッシャン

かつて密造酒時代に苦境に立たされていた都市部・ローランド地方において、1820年代から造られ始めた有名スコッチウィスキー。役人の目が厳しかった大都市・グラスゴー近辺にて、酒税法改正から本格稼働した。

3回蒸留による徹底したクリアで軽やかな味わいは、非常に飲みやすいものになっている。シティ派のローランドウィスキーの代表格として高い人気がある。オーヘントッシャンをきっかけにして、バーでも軽やかで上品なウィスキーを探究してみてはいかがだろうか。

【国内外で人気再燃】スプリングバンク

スコットランドの小さな港町・キャンベルタウンにて、淡々とウィスキーを作り続けてきたスプリングバンク蒸留所の代表銘柄。かつては粗悪な密造酒をアメリカへ売りさばいていたキャンベルタウンだが、今ではこのスプリングバンクなどを中心に脚光を浴びている。

同蒸留所ではスプリングバンクのほかにも、ライトなテイストの「ヘーゼルバーン」とハニーでスモーキーな「ロングロウ」もリリースされている。スプリングバンク蒸留所の銘柄を飲み比べるだけでも、自分のおおよその好みを把握できるかもしれない。

【アイラモルトの顔役】アードベッグ

世界中のウィスキー好きから支持を得てきたブランド。スコットランドの離島・アイラ島で造られるウィスキーは様々あるが、その中でも高い人気を誇る。原料・大麦麦芽を乾燥させる際に、アイラ島の「ピート(ヒースという植物が炭化したもの)」をふんだんに使用するのが最大の特徴だ。

アードベッグはアイラモルト特有の煙臭さ、つまりヘビーピート・スモーキーフレーバーを堪能したいときにおすすめ。ライトで軽やかな「カリラ」や、海藻や磯のヨーディな魅力を重く感じる「ラガヴーリン」、過剰なほど煙っぽい「ラフロイグ」など、ほかのアイラモルトと飲み比べしても良いだろう。

【スカイ島産の潮っぽい逸品】タリスカー

スコットランドにはアイラ島のほかにも様々な島が存在しており、その島々でもいくつかのウィスキーが造られている。そんなアイランズモルトと称されるウィスキー群の中でも、島特有の風土を感じられるのがタリスカーだ。

一口含めば、まるで海岸に立って荒波に身をさらけ出しているかのような錯覚に陥る。その潮っぽさはタリスカーならではの魅力で、コアなファン層を獲得している。

飲みやすく大人気!ブレンデッド・スコッチウィスキー

モルトウィスキーとグレーンウィスキーの2種類の原酒を、製造過程でうまくブレンドしたウィスキー。複数の原酒をブレンドするため大量生産できて、価格帯が安くなりがちなため、売り上げはシングルモルトよりも遥かに上な傾向がある。

ここではブレンデッドの中でも特に人気な3つのウィスキーを紹介する。

【世界NO.1のスコッチウィスキー】ジョニーウォーカー

もともとは1860年代から造られ始めた古株のブレンデッドで、売り上げにおいては他の追従を許さない。日本でも「ジョニ黒」「ジョニ赤」などともてはやされてきた大人気銘柄だ。

原酒となるウィスキーにはタリスカーやカリラ、クラガンモアなどそうそうたるメンツが名を連ねる。様々な原酒がブレンドされ、あのジョニーウォーカーらしいテイストになっている。

【エレガンスな大人気ウィスキー】バランタイン

ジョニーウォーカーに次ぐ売り上げを誇る世界的なブレンデッド。ジョニーウォーカーとともに、年間ウィスキー売り上げの2トップとして圧倒的な知名度と存在感を放っている。

原酒にはアードベッグ・オールドプルトニー・ミルトンダフなどをチョイスしており、おおむねクセの少ない落ち着いた飲み口が特徴だ。ひとまずは「ファイネスト」からチャレンジしてみてほしい。

【プロもうなる!最高のハイボール】デュワーズ

アメリカを中心に絶大な人気を誇るブレンデッドで、ジョニーウォーカー・バランタインなど同じく高い知名度と人気を誇る。アバフェルディをキーモルトとしているとのこと。

いくつかラインがあるが、特筆しておきべきは絶妙なバランス感覚がある「ホワイトラベル」だ。バーテンダーなど酒のプロからも高く評価されており、デュワーズを使えば最高のハイボールが作れるのだそうな。

バーと自宅でウィスキーをおいしく嗜もう!

今回はウィスキーメインのバーを紹介した。もちろん、ここでは紹介しきれてないバーもあるので、興味があるようだったら当サイトで紹介しているお店も含めてぜひ色々と調べてみてほしい。