ウイスキーを使ったカクテル20選!おすすめのスコッチ・バーボンなども紹介

世界中に数多あるカクテルの中には、人気の蒸留酒・ウイスキーをベースに使用したものがある。

ベースであるウイスキーと、リキュールやフルーツなどを組み合わせて作るウイスキーベースカクテルは、種類によって味や香りが幅広い。また、たとえ同じ種類のカクテルでも、ベースとするウイスキーを変えることでまた違った顔を見せる。さらに言えば、ステアとシェークどちらで作るのか、材料の分量をどうするのかによっても変わっていく。

今回はそんな変幻自在で多種多様な魅力があるウイスキーベースについて、有名なものからややマニアックなものまで様々な種類を紹介する。

紹介する際はショートカクテル・ロックスタイルカクテル・ロングカクテルなどに分けていく。それぞれのベーシックな飲み方にも触れながら紹介するので、興味があるようだったらぜひ最後まで読んでみてほしい。

目次

【個性豊かなラインナップ】ウイスキーベースのショートカクテル

所謂「ショートカクテル」とは、グラスに氷の入っていないカクテルを指す。味や香りは様々だが、アルコール度数は総じて高いという特徴がある。ジンベースのマティーニやギムレット、ブランデーベースのサイドカーなどが代表的なもので、ウイスキーベースのショートカクテルとしては後述するマンハッタン・ニューヨークなどが有名どころ。

基本的な飲み方としては、氷が入っていないためぬるくなる前の15~20分ほどで飲み干すのがポイント。飲み口がサッパリとしたものもあるが、アルコール度数はそれなりに高い傾向にあるので、無理しすぎないように飲んでいってほしい。

作り方は大きく分けて、ミキシンググラスの中に材料や氷を入れてバースプーンで溶け合わせていく「ステア」と、シェーカーの中で材料をシェイキングして作る「シェーク」の2つ。前者が材料の個性をダイレクトに感じられる一方、後者はまろやかで丸い仕上がりになることが多い。カクテルを作る際は好みに合わせてカクテルメイクしていこう。

その圧倒的な存在感はまさに女王の品格・マンハッタン

マンハッタンはウイスキーベースのカクテルのみならず、すべてのカクテルの中でも抜群の人気と知名度を誇る。とある政治パーティーで振る舞われたのがきっかけで誕生、その後にセックスシンボルとして人気を博したマリリン・モンローが映画『お熱いのがお好き』にて嗜んだことから市民権を得た。

ベースのウイスキーはアメリカンウイスキーを使用する。華やかなテイストにしたい場合はバーボン、スパイシーな感じだとライウイスキーを使うのがおすすめ。バーでも使われるような銘柄は「ウッドフォードリザーブ」「ノブクリーク」などが代表的なものかもしれない。どちらもマンハッタンのベースとしだけでなく、そのままストレートやロック、ソーダアップでいただくのもおすすめ。

「カクテルの女王」と称されるマンハッタンを、ぜひバーや自宅で味わってみてはいかがだろうか。

タリトネ
『お熱いのがお好き』はクラシカルな映画ですが、モンローの女性らしい美しさと可愛らしさを拝めるラブコメディ映画です。ノンストップのラブコメドタバタ劇が好きな方はぜひ観てみてくださいね。

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紳士のための至極の一杯・・・ロブロイ

女王・マンハッタンから派生したカクテルで、ベースに使うスコッチウイスキーの個性とベルモットの甘さを堪能できる。カクテル言葉は「あなたの心を奪いたい」であり、紳士的で男らしい一杯だ。

マンハッタンがアメリカンウイスキーで華やかに作るのに対して、ロブロイはスコッチを使用してやや重厚に仕上げる。ベースのスコッチは様々なものに変更可能で、ベースによってロブロイのニュアンスも以下のように違ってくる。

  • ブレンデッドの「バランタイン」でクセを少なくスムースに仕上げる
  • 潮っぽさやピートを感じられる「タリスカー」でまるで海岸を歩いてるかのような風味をプラス
  • 人気銘柄「ジョニ金」と「ラガヴーリン」を混ぜ合わせて、複雑さのあるロブロイへ

この3つはごく一部の例だ。何人かのバーテンダーにヒアリングしたところ、ロブロイはカクテルの中でも自分にとってベストなものに仕上げるのに時間がかかるものらしい。スコッチの銘柄や組み合わせ方、ほかの材料との比率などで無数にアレンジが効くこともあり、味や香りを探究しやすい種類なのだろう。

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ウイスキーベースカクテル界のNo.1美形!ニューヨーク

アメリカンウイスキーをベースに使用するカクテル。ウイスキーベースのショートカクテルとしてマンハッタンと同じくらい知られている。鮮やかなオレンジが美しいルックスは、豪華客船から眺めるニューヨークの美しい夕景をイメージしたものだという。

ベースのバーボンウイスキーとともに爽やかさを加えるライムジュース、そしてオレンジカラーのもとになるグレナデンシロップを少量シェイクしてつくる。

飲みやすいものの度数はそれなりに高いので、あまり急いでグビグビ飲まない方が賢明だ。その美しいルックスに惚れ惚れしながら、ゆったりといただこう。

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サッパリとした味わいはアペリティフにも!サイレントサード

ウイスキーをベースにしたカクテルで、柑橘系のサッパリとしたテイストも楽しめる一杯。材料はウイスキーとホワイトキュラソー・レモンジュースだ。ウイスキーをブランデーにするとサイドカー、ジンにするとホワイトレディになるなど、派生カクテル・兄弟カクテルが多いことでも知られる。

ベースにするウイスキーによっても異なるが、基本的にブレンデッドタイプのスコッチを使用してやや爽やかに仕上げる。例えば「デュワーズ」「シーバスリーガル」「モンキーショルダー」など、そのままでも飲みやすいものをチョイスすると美味しく仕上がるだろう。

どれもソーダアップにしても美味しい銘柄ばかりだが、たまには一捻りしてサイレントサードでいただいてみてはいかがだろうか。

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繊細だが力強い傑物・・・チャーチル

スコッチウイスキーをベースとする有名なショートカクテル。第二次世界大戦中、強烈なリーダーシップでイギリスを先導した首相のウィンストン・チャーチルへの敬意を込めた一杯だ。

スコッチをベースにホワイトキュラソーとスウィートベルモット、ライムジュースを合わせてシェイクすれば完成。

材料からも察せられるが、サッパリとした味わいが魅力のため食前酒(アペリティフ)としても人気が高い。ベースをウイスキーからジンに変更して、より軽やかに仕上げても美味しいのでおすすめ。

タリトネ
歴史映画でも観ながらチャーチルを嗜んでみてはいかがでしょうか。2017年の映画『ウィンストン・チャーチル』では、チャーチルの剛腕ぶりをゲイリー・オールドマンが熱演しています。「勝てば官軍負ければ賊軍」の要素が強い作品ですが、おおむね面白いのでぜひ!

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甘酸っぱいキュートなカクテル・ウイスキーサワー

口当たりが優しく、飲みやすいウイスキーベースのカクテル。スタンダードカクテルでもあるが、一線級のマンハッタンやニューヨークなどよりはややマイナーな一杯。

チェリーとレモンが添えられたガーリーで可愛らしいルックスと、飲みやすい甘酸っぱさが魅力だ。卵白を加える場合もあり、甘酸っぱさとなめらかなクリーミーさを堪能できる。

ちなみに「サワー」とあるが、ウイスキー・レモンジュース・砂糖で作るので炭酸は入っていない。そもそも「サワー(sour)=酸っぱい・酸味」のため、ウイスキーサワーに炭酸が入っていないのは自然なのだ。

ベースに使うウイスキーは、バーボン・カナディアン・ジャパニーズなど幅広い。クラシカルなスタイルに合わせて、ライウイスキーを使うとスッキリとした味わいになる。

タリトネ
個人的にはライの「オールドオーバーホルト」を使って、スパイシーさと甘酸っぱいテイストが楽しめるように仕上げるのが好きです。ぜひお試しあれ!

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カクテル飲みながらニューオーリンズに思いを馳せて・・・ヴューカレ

ジャズの発祥地としても知られるアメリカ・ニューオーリンズで、1930年代に誕生したクラシカルなカクテルの一つ。日本ではあまり知られていないものの、アメリカなどではよく好まれている。

このカクテルはなんとアメリカンウイスキー・ブランデー(コニャック)・スイートベルモットを同量使い、さらに薬草系リキュール「ベネディクティン」「アロマティックビター」を加えて作る。一風変わったこのレシピは、自由な音楽文化・ジャズが生まれたニューオーリンズならではといえるかもしれない。

スムースな口当たりだが、薬草の香りなども加わり非常に複雑な仕上がりに。写真ではショートカクテルだが、ロックスタイルでもその魅力は存分に楽しめる。

タリトネ
下の一冊はニューオーリンズから始まったジャズの歴史を、文化や社会の側面からまとめた書籍です。ジャズ・ソウル・R&B・ファンク・ヒップホップなどブラックミュージック好きなら、ヴューカレを嗜みつつ読んでみてください。

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女性にもおすすめ!華やかでクラシカルなワードエイト

鮮やかなオレンジ色のクラシカルなカクテルで、アメリカンウイスキーをベースにして作る。マンハッタンなどよりはマイナーなカクテルだが、その昔にアメリカ・ボストンが8区(ワード・エイト)に分けられたことを記念して、人気レストランが作り始めたという深い歴史をもつ。

クラシカルカクテルらしくライウイスキーをベースにしつつ、グレナデンシロップやレモンジュース(もしくはオレンジジュース)と合わせて甘酸っぱい味・風味を演出。甘々なだけでなく、カクテルならではの複雑な味わいも楽しめる優秀な一杯といえる。

ほかのカクテルよりも飲みやすい方のテイストなので、カクテル初心者・女性の方でもおすすめだ。

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パイナップルの香りに酔う・・・ケンタッキー

バーボンウイスキーをベースにしたショートカクテルで、若干マイナーながら材料の良さを感じられる一杯。

作り方は非常にシンプルで、バーボンをベースにパイナップルジュースを加えてシェイクするのみ。バーボンの力強さ・華やかさと、パイナップルの独特のフルーティーな香りを楽しめる。

度数やアタックは強めだが、パイナップルのニュアンスが徐々に追いかけてくるため柔らかい印象に落ち着く・・・そんな絶妙なバランスのカクテルといえるかもしれない。

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日本発のオリジナルカクテル!キングス・バレイ

日本を代表するバーテンダー・ウエダさんが考案した、ウイスキーベースのオリジナルカクテルの一つ。

スコッチをベースに、ホワイトキュラソーとライムジュース、そしてブルーキュラソー1tsp加えて作る。そのレシピからは想像もできないような、鮮やかなグリーンカラーの一杯

ベースのスコッチはお任せだが、原案通りに作るならば「ホワイトマッカイ」をチョイスしよう。濃い琥珀色と、レーズンっぽい果実感やバニラ香を感じるやや甘めなウイスキー。クセはほぼないため自宅でソーダアップで飲むのにもおすすめだ!

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【一人飲みでじっくりと楽しみたい】ウイスキーベースのロックスタイルカクテル

ウイスキーは様々な飲み方があるが、その中でもグラスに氷を1~3個ほどだけ落として、じっくりと嗜むロックスタイルは特に好まれている。それと同じように、ウイスキーベースのロックスタイルカクテルも人気が高い。

厳密にいえば「ロックスタイルカクテル=ロングカクテル」なのだが、微妙に楽しみ方が異なってくるので、ここではあえて別に分けて紹介する。氷が徐々に解けてウイスキーやリキュールと溶け合っていく過程を、時間を気にせずじっくりと嗜んでみてほしい。

数あるカクテルの中でも特にダンディな一杯、ゴッドファーザー

ウイスキーベースのロックスタイルカクテルの象徴的な一杯。名作映画『ゴッド・ファーザー』シリーズのヒットに合わせるかのように考案された。

劇中のイタリア系アメリカマフィア・コルレオーネ一家が活躍した禁酒法時代、本格派スコッチは特別な存在。そのスコッチウイスキーとアーモンド風味が魅力のアマレットを組み合わせたゴッドファーザーは、まさに渋く偉大な紳士たちに最適な一杯といえるだろう。

ベースをウォッカにすると甘みが強いゴッドマザー、ブランデーに変えると華やかなフレンチコネクションになるが、いずれもゴッドファーザーと同じくゆったりと嗜みたいカクテル。写真にあるように葉巻などとの相性も抜群なので、そのマリアージュをじっくりと堪能してみてほしい。

タリトネ
名作『ゴッドファーザー』は登場人物が多く、ストーリーも難解です。しかし、メインキャラたちの喜怒哀楽、マフィア一家の栄枯盛衰を没入感たっぷりに描いている点は確かな魅力といえます。ぜひ、ゴッドファーザーを片手にじっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。 

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ドランブイを使った甘美なカクテル・・・ラスティネイル

ラスティネイルはかなりの人気を誇るロックスタイルカクテル。琥珀色のルックスと甘美な味わい・香りは、ゴッドファーザーにも負けず劣らずの大人な魅力があふれている。

材料にはスコッチとドランブイというリキュールを使い、ステアで丹念に作り上げていく。ドランブイとは数十種類のスコッチをベースに、蜂蜜やハーブなどを組み合わせたリキュールで、使い勝手はあまり良くないものの濃厚な甘さと飲みごたえで確かな人気を確立している。そのハニーな甘さが評価され、酒好きの間ではそのまま嗜まれることも多い。

ラスティネイルは材料と作り方から考えると、スコットランドの風土を存分に感じつつじっくりと嗜める至極の一杯といえるかもしれない。

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シンプルながら飲み方自由自在なオールドファッションド

マンハッタンなどと比肩するほどの知名度を誇るスタンダードカクテルの一つで、ルックスが非常にポップな一杯。名前の通り歴史が古く、ウイスキーベースのカクテルの中でもかなりの古株である。

写真にあるように色々と材料が多いものの、作り方はかなりシンプルだ。まず、ロックグラスに角砂糖を入れて、アロマビターを振りかけ、氷を入れる。そこにバーボンウイスキーを注ぎ、スライスしたレモン・オレンジ、チェリーを飾り付ければ完成。

シェイクやステアなどのバーテンダー的なテクニックはいらないため、素人でも作りやすい。角砂糖をウイスキーに溶かしながら、自由自在にゆっくりと楽しめるのが魅力!

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ほのかな薬草系の苦みや香りを堪能・・・ブールバルディエ

日本ではあまり知られていないが、アメリカでは人気が高いブールバルディエ(ブールヴァルディエ)は、カクテル言葉「伊達男」とあるように紳士におすすめの一杯だ。

世界的なスタンダードカクテル「ネグローニ」のベースをアメリカンウイスキーに変えて、同量のカンパリ・スイートベルモットをステアすれば完成。バーボンウイスキーで作れば甘く華やかな中に2つのリキュールの独特な苦みや香りを感じ、ライウイスキーにするとよりキレのあるスパイシーな仕上がりになる。

ネグローニの派生カクテルとはいえ、ブールバルディエも100年以上の歴史を誇るクラシカルな一杯だ。バーカウンターで一人佇み、歴史あるその深い味わいをじっくりと堪能してみてほしい。

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クリーミーだけどしっかりとした味わいが魅力!カウボーイ

カウボーイとはウイスキーと牛乳を合わせたスタンダードカクテル。名前はどうやらそのまま「牛乳(カウ)」から発想して作られたらしい。かなり濃い甘さを感じられる一杯。

ベースとするウイスキーは狭義だとバーボンだが、スコッチ・ジャパニーズなどどれを使っても良い。強いて言えば、牛乳のニュアンスと喧嘩させないベース選びが大切かもしれない。例えばラガヴーリンやアードベッグなどのクセ強めなアイラモルトよりも、ジムビームなどの華やかなバーボンの方が向いているだろう。

甘口なので飲みやすいのだが度数はしっかりと高めなので、デザートカクテルとしても楽しめるだろう。また、レディーキラーカクテルとしての素質もあるので、女性は油断せずにきちんと丁寧に飲むことをおすすめする。

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【初心者でもグビグビっと楽しめる!】ウイスキーベースのロングカクテル

ロングカクテルとは氷を入れたカクテルを指し、前述しているロックスタイルカクテルを含めると多種多様な種類がある。ウイスキーベースのロングカクテルも数多くあり、世界中で愛されているものから、一部のバーでだけ作られているローカルなものまで様々だ。

一つ共通点を挙げるとすれば、ショートカクテルと比べると氷が入っているため飲みやすい仕上がりになっているということ。グビグビ飲んでも良いし、ゆったりと味わっても大丈夫。ウイスキーベースのロングカクテルは、カクテル初心者や女性にもおすすめしやすい種類といえるだろう。

柑橘系のサッパリカクテル!ジョン・コリンズ

ジョンコリンズはそのルックスからも察せるように、サッパリとした味わいでハイボール感覚で楽しめるカクテル。有名なカクテル・トムコリンズのベースをジンから、何かしらのウイスキーに変更したものだ。

ウイスキーをベースに、レモンジュースと砂糖を加えて作る。名称の変遷には諸説あるが、現代日本においては一般的にウイスキーを使用すればジョンコリンズ、ジンにするとトムコリンズとなっている。欧米だとこれが逆になっている場合があり、名称に関しては若干ややこしい。

ジョンコリンズはどんなウイスキーを使用しても良い。キレや酸味を強調する場合はライやカナディアンウイスキー、甘さや華やかなテイストをプラスするのであればバーボンやスコッチで試してみてほしい。

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バー飲みの一杯目におすすめカクテル、スコッチ&ソーダ

スコッチ&ソーダとは「ハイボール」の正式名称ともいえるカクテルで、スコッチウイスキーの香りや風味をより堪能できるのが魅力。スコッチをバーボンに変えるとバーボンソーダになる。

ベースとするウイスキーはスコッチであればなんでもかまわない。飲みやすく仕上げるならフェイマスグラウスなどのブレンデッド、一風変わったスタイルならグレンモーレンジィやラフロイグなどのシングルモルトで作るのがおすすめ。

自宅でも手軽に作れて、しかも写真にあるように様々なフードとマッチするので、気軽にウイスキーでスコッチ&ソーダを試してみては?

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サッパリと!グビグビと!ハイランド・クーラー

スコッチウイスキーを使用する定番のロングカクテルの一つで、名前はスコッチの生産地であるハイランド地方から冠したとされる。

基本的にスコッチウイスキーであればベースには何を使用しても良いので、どのようなテイストに仕上げたいのかによってチョイスしよう。ベースとともにレモンジュースとシロップをシェイクしグラスに注ぎ、ジンジャーエールでアップして作る。

ウイスキーの香りとレモン・ジンジャーの爽やかさがマッチしているので、暑い夏などにおすすめかもしれない。

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銀座流の刺激的な香りと味わいを堪能あれ!ジンジャーマン

東京・銀座の一部のバーで作られているカクテルで、有名なカクテル・モスコミュールをアレンジしたもの。

ベースに使用する人気アイラモルト・キルホーマンのスモーキーさ、ライムジュースの甘酸っぱさ、ジンジャーの爽やかなスパイシーさを堪能できる。

ほかのカクテルにはない独特のテイストが楽しめるので、ちょっとした味変にも向いている一杯だ。

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【秋冬の大定番!】アイリッシュコーヒーもおすすめ

アイリッシュコーヒーは冬の大定番といえるホットカクテルで、日本でも広く親しまれている。普段、アイリッシュウイスキーを飲まない方でも、冬にコーヒーと合わせて楽しむ人もいるだろう

作り方はシンプル。温めたグラスにアイリッシュウイスキーとコーヒーを注ぎ、その上に生クリームを浮かべれば完成。自宅でも気軽に作れる。

かつて寒さに凍える飛行艇乗りや乗客を温めてあげるために考案された、アイルランド発の世界的ホットカクテル。寒い夜のお供にぜひ・・・。

カクテルにしてウイスキーの新しい一面を堪能しよう!

今回はウイスキーベースのカクテルを紹介してきた。もちろん、紹介したカクテルのほかにも世界には多種多様な種類があり、ウイスキーは様々なかたちで親しまれている。

普段、ストレートやロックでウイスキーを楽しんでいる方も多いだろうが、たまにはカクテルにしてみてウイスキーのまた違った顔を覗いてみてはいかがだろうか。