バーで人気の定番カクテルとは?初心者や女性にもおすすめなショートカクテル25選

今回はバーでの定番カクテルを紹介する。カクテルの中でもマティーニ・マンハッタン・サイドカー・ギムレットなどのショートカクテルを中心に、それぞれのカクテルの魅力を少しでも伝えたられたらと思う。

後半にはバー好きの筆者的におすすめなカクテルもいくつか紹介するので、カクテルに不慣れな初心者・女性でも少なからず参考になれば幸いだ。

目次

ショートカクテルとロングカクテルの違いとは?

世界中で数多あるカクテルは、大別してショートカクテル・ロングカクテルという種類がある。ザックリいうとショートカクテルは氷の入っていないタイプを指し、例えばマティーニ・マンハッタンなどが含まれる。一方で、ロングカクテルにはジントニック・ゴッドファーザーなどがある。

タリトネ
カクテルごとで度数・飲みやすさなどに違いがあり、一口にカクテルといっても楽しみ方は千差万別です!それぞれの嗜み方は下記の記事にまとめてありますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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大定番!ショートカクテルの代表格を紹介

マティーニ・マンハッタン・サイドカー・ギムレットなど、バーではよく好まれるショートカクテルがある。ここではバーでの一人飲み・デート利用にて、よく飲まれるショートカクテルを中心にいくつか紹介する。

カクテルの王様・マティーニとその派生カクテル

「カクテルの王様」と称されるジンベースのカクテルの代表格で、国内外で広く親しまれている。なぜ、マティーニが「王様」と称されるのかは定かでないが、長い歴史を経てハイソサエティから一般社会まで、そしてバーテンダーなどの職人すらも虜にし続け、現在ではその地位を確かなものにした。

所謂「マティーニ」というカクテルの基本レシピは、ジンとベルモットを4:1でステア、グラスに注いでオリーブを添えるというもの。標準的な作り方は以上のようなものだが、マティーニには非常に様々なバリエーションがある。

代表的なものとして、切れ味の良さが魅力の「ドライマティーニ」やバーごとの個性が楽しめる「スイートマティーニ」、日本のバーテンダー・モウリさんが発案した「ハバナマティーニ」、ベースをジンからウォッカに変えた「ウォッカマティーニ」などがある。そのアレンジの幅は数えきれないほどだ。まずは、マティーニとその派生カクテルを紹介する。

切れ味ある正統派マティーニ・ドライマティーニ

マティーニといえばこちら。ベースであるジンとドライベルモットで作り、切れ味鋭い辛口なテイストが魅力だ。キレのある味と同じく、透き通るほどクリアな見た目が美しい。

氷とともに材料をミキシンググラスの中でステアしてグラスに注ぎ、オリーブを添えれば完成。いわゆる「ドライ気味」に作るのでアルコールは30度ほどでカクテルの中でも非常に高く、よほどお酒に慣れていない限り飲み方に注意が必要だ。

マティーニのベースとしてよく使われるジンは「ゴードン」「タンカレー」などが代表的なもので、どれもカクテルのほかにストレート・ロック・ジンソーダなどでシンプルに飲まれることも多い。

カクテルメイクに使われるようなジンは、一本持っておくだけで自宅での飲みの幅を広げてくれる。単価が高くないものもあるため、興味があるようだったらぜひゲットしてみてほしい。

筆者がこのカクテルを実際に飲んだBARはこちら!

優雅でセクシーなスイートマティーニ

ドライマティーニと同じく、数あるマティーニの中でも有名な種類。ジンとスイートベルモットで作るため、甘さやコクを感じられるのが魅力だ。赤みがかった色合いとグラス底に沈むチェリーがセクシー。

ドライマティーニと味わい・香り・色合いは異なるものの、度数が高いのは一緒だ。飲むペースには注意しておいてほしい。

なお、スイートベルモットはそのままでも嗜まれるほか、料理にも使われることもある。甘さ・苦さがはっきりと出ているロッソ(赤)とスッキリとした味わいのビアンコ(白)に大別できる。

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日本発のアレンジカクテル!ハバナマティーニ

日本を代表する名バーテンダー・モウリさん考案の一杯で、ドライマティーニ・スウィートマティーニと同じくらい親しまれている。ジンではなくラムベースで作り、ロックグラスに注いで嗜むのが特徴的だ。

コク深さや豊かな風味を感じつつ、じっくりと嗜むのがおすすめ。

ベースに使うのは世界的に愛されるラム「ハバナクラブ」で、種類によってやや異なるが、基本的にカラメル・バニラ・バナナなどのニュアンスを感じられるのが魅力。

  • カクテルメイクに向いている「ハバナクラブ3年」は、バニラ・カラメルのニュアンスがある
  • 「ハバナクラブ7年」はややココアの味が感じられる

ハバナクラブはマティーニをはじめ、モヒート・ダイキリ・ラムコークなどのベースに使える。ぜひ気になるものをチョイスしてみてほしい。

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マティーニの原型?ジン&イット

マティーニの原型とされるカクテルで、数あるカクテルの中でも歴史の古い一杯だ。ジンとスイートベルモットを1;1でグラスに注いで、氷で冷やさずに作るのが特徴。

冷やさないためベルモットの甘さや香りなどをダイレクトに楽しめて、ある意味でキャッチーな魅力がある。冷蔵庫で冷やしたお酒を使うと、また違うニュアンスになるのも面白い。

  • バランスの良さを求めるなら「チンザノ」・「ノイリープラット」など
  • 甘さを堪能したいなら「マルティーニ」など

スイートベルモットには銘柄・種類ごとで以上のような違いがあり、ジン&イットの仕上がりにも大きな影響を与えるだろう。シンプルながら魅力あふれるカクテルなので、自宅でいつもと一味違うお酒を飲んでみたい場合はぜひお試しあれ。

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美しい花には棘がある・・・パリジャン

マティーニの派生カクテルの一つで、所謂「レディーキラーカクテル」の代表格。ジンとドライベルモット、そこにカシスリキュールを加えて作る。

通常のドライマティーニへカシスの甘い華やかさがプラスされ、度数は高いものの飲みやすくなっているのが特徴だ。

カシスリキュールはカシスオレンジ・カシスウーロンなどにも使えるため、酒好きは自宅にも一本常備しておくと良いだろう。

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カクテルの女王・マンハッタンとその派生カクテル

「カクテルの女王」と称されるマンハッタンは、マティーニ・ギムレットなどとともにカクテルを象徴するスタンダードカクテル。その優雅でコク深さを感じられるテイストは、まさに女王そのものだ。政治パーティーで振る舞われた際に「マンハッタン」と名付けられ、名作映画『お熱いのがお好き』の劇中でマリリン・モンローが陽気に嗜んだことで人気が爆発。

セックスシンボルとして絶大な人気を誇ったモンローの影響もあってか、いつの間にか「カクテルの女王」という異名が広まった。派生カクテルもいくつかあり、どれもキレイな色合いとしっかりとした味わいで人気が高い。

優美なカクテルの女王・マンハッタン

通称「カクテルの女王」といわれるマンハッタンは、マティーニとともにスタンダードカクテルのシンボル的な存在。アメリカンウィスキーとスイートベルモット、ビターズで作る。

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ウィスキーとベルモットを組み合わせることで上品な甘さと深いコクが生まれ、ビターズのほのかな苦味がアクセントとして印象的。

なおベースのウィスキーとしてバーボンを使えば甘さと華やかさが強調され、ライウィスキーであればあっさり&スパイシーさのあるテイストに仕上がる。

  • バーボンは「ウッドフォードリザーヴ」・「フォアローゼス」など
  • ライウィスキーは「ノブクリークライ」・「オールドオーバーホルト」など

以上がマンハッタンのベースに使われる銘柄の代表的なものだ。銘柄ごとで微細なニュアンスが異なるため、興味があれば自分でも試しに飲み比べると良い。

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紳士しか飲むのは許されない、ロブロイ

マンハッタンの代表的な派生カクテルで、ベースに使うウィスキーの個性とベルモットの甘さを堪能できる。カクテル言葉は「あなたの心を奪いたい」であり、なんとなく男らしい一杯。

マンハッタンがアメリカンウィスキーで華やかに作るのに対して、ロブロイはスコッチを使用してやや重厚に仕上げる。ベースのスコッチは様々なものに変更可能で、ベースによってロブロイのニュアンスも以下のように違ってくる。

  • ブレンデッドの「バランタイン」でクセを少なくスムースに仕上げる
  • 潮っぽさやピートを感じられる「タリスカー」でまるで海岸を歩いてるかのような風味をプラス
  • 人気銘柄「ジョニ金」と「ラガヴーリン」を混ぜ合わせて、複雑さのあるロブロイへ

この3つはごく一部の例で、ロブロイはマティーニ・マンハッタンと同じくらい様々なアレンジができる。ウィスキー好きの方はぜひ、気になるボトルとスイートベルモットを自宅で組み合わせてみてはいかがだろうか。

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素敵な女性に似合う美人カクテル・キャロル

キャロルはマンハッタンの派生カクテルで、ベースをウィスキーからブランデーに代えたもの。ブランデー特有の豊かな香り、スイートベルモットの甘さ・苦さを堪能できる一杯。

華やかさの裏にちょっぴり可愛らしさのあるキャロルは、酸いも甘いも知っている大人な女性に向いているかもしれない。

ブランデーにはコニャック・カルヴァドス・アルマニャックという3種類があり、それぞれフランス国内の特定の地域で作られる。さらには地域内の数多ある農園・ワイナリーごとで、ブランデーの仕上がり方が異なる。キャロルのベースとして使われるのは、以下のようなものがある。

  • コニャックの代表格「カミュ」は家族経営で古くから作られており、口当たり爽やかなのが魅力
  • 「レミーマルタン」はコニャックの人気銘柄で、ゴージャスなテイスト
  • 国内外で有名な「ヘネシー」は、フルーツの豊かさやバニラの風味を感じられる

キャロルやサイドカーなどブランデーベースカクテルには、以上のようなものがチョイスされやすい。もちろん、ロックなどでそのままでもいただける。

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サイドカーとその兄弟カクテル(姉妹カクテル)・派生カクテル

ブランデーをベースにしたサイドカーは、マティーニ・マンハッタンなどと比肩するほどの人気カクテル。サイドカー自体の人気や知名度はさることながら、【特定の蒸留酒(サイドカーはブランデー)+ホワイトキュラソー+レモンジュース】というこの基本レシピから様々な兄弟カクテル(姉妹カクテル)・派生カクテルが誕生している。

兄弟カクテルにはそれぞれ度数が高いことや甘酸っぱさを楽しめるという共通点があるものの、楽しみ方は微妙に異なってくる。ここからはサイドカーと彼の兄弟について紹介したい。

バーでも大人気な定番カクテル・サイドカー

ブランデーベースのカクテルで、マティーニ・マンハッタンに負けず劣らずなスタンダードカクテルの代表格。ブランデー(コニャック)とホワイトキュラソー・レモンジュースを組み合わせて作る。ブランデーをジン・ラムなどに代えることで様々な兄弟カクテルが生み出され、そのどれもがバーで高い人気を博す。

ブランデーの豊潤さと爽やかな甘酸っぱさ、レモンジュースの酸味を感じられる。サッパリとしたテイストのサイドカーは、思わずサクッと飲んでしまいそうだが度数が高い点には要注意

なお、ホワイトキュラソーには「コアントロー」「ボルス」といった有名銘柄があり、バーでもよくカクテルの材料として使われる。ストレート・ロックなどで飲む機会はあまりメジャーではないものの・・・一本あればカクテルメイクの幅がかなり広がる。

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麗しのジンベースカクテル・・・ホワイトレディ

ジンベースのスタンダードカクテルで、サイドカーの兄弟カクテルの一つ。ジンで作ることでホワイトキュラソー・レモンジュースの甘酸っぱさが引き立ち、サイドカーよりもサクッと飲める。

よくベースで使われるのは「ボンベイ」・「ビーフィーター」などだが、辛口すぎるのが苦手な場合だと「モンキー」などの甘さを感じられるジンを使用すると良い。

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ウォッカで柑橘類の良さを引き出す!バラライカ

ウォッカベースのカクテルで、サイドカーの兄弟カクテルとして人気を博している。サイドカーやホワイトレディなどよりもサッパリとした味わいが特徴で、ホワイトキュラソー・レモンジュース由来の柑橘類の良さをダイレクトに感じられる

甘酸っぱく度数が高い一杯のため、カクテル初心者にはややハードルが高い一杯かもしれない?

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テキーラで作るスノースタイルカクテル・マルガリータ

サイドカーのテキーラベースバージョンで、兄弟の中ではグラスの縁に塩を付けたスノースタイルという特徴がある。

テキーラの味わいとホワイトキュラソー・レモンジュースの柑橘のニュアンスが合わさり、上品な仕上がりとなる。縁に付けた塩を適度に舐めつつ、マルガリータ本来の酸味を楽しむのがおすすめ。

ベースのテキーラは味のバランスの良い「クエルボ」やリッチ感のある「サウザ」、カクテルベースに重宝される「アガバレス」などが有名どころ。

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イマイチ存在感が薄い!?ウィスキーベースのサイレントサード

サイドカーのベースをウィスキーに代えたショートカクテルで、ほかの兄弟カクテルよりもややマイナーながら美味しい一杯

ベースにするウィスキーによっても異なるが、基本的にブレンデッドタイプのスコッチを使用してやや爽やかなテイストにする。例えば「デュワーズ」「シーバスリーガル」「モンキーショルダー」など、飲みやすいものをチョイスすると美味しく仕上がるだろう。

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一日の終わりに・・・ラムベースのXYZ

ラムベースの兄弟カクテルで、サイドカー・ホワイトレディなどと同様に高い人気と知名度を誇る。アルファベットの最後「X・Y・Z」を冠しているため、バーではラストの一杯として愛飲されている。

比較的スッキリとしたニュアンスで、そういう意味でも飲みをサクッと〆られるのでおすすめだ。

世界中で愛されているラムの「バカルデイ」や強めな味わいが魅力の「ロンリコ」など、いくつかの有名なホワイトラムをベースにするのが良いだろう。

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ギムレットとその派生カクテル

ギムレットはスタンダードカクテルの代表格で、マティーニ・マンハッタン・サイドカーと並んで高い人気と知名度を誇る。ミステリー作家のレイモンド・チャンドラーの名作『長いお別れ』内の、登場人物が発する「ギムレットには早すぎる」という名セリフで知られる。

いくつかの派生カクテルがあり、ダイキリをはじめ高い人気を誇るものが多い。ここでギムレットと派生カクテルを紹介する。

スタンダードカクテルのど真ん中!ギムレット

マティーニ・マンハッタン・サイドカーに匹敵するほどの定番カクテルで、サッパリとした甘酸っぱさを感じるのが特徴。レシピは非常にシンプルで、ジンとライムジュースをシェイクで作るのみ。

度数は高いものの、スムースな味と風味のため比較的飲みやすい。大人の男女に似合うクラシカルな一杯。

ところで、ここまで触れてきたようにスタンダードカクテルには、ライムジュースやレモンジュースがよく使われる。2種類のジュースは一本持っていくとカクテル作りが非常に幅広くなる。

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アレンジの幅が広い人気カクテル、ダイキリ

ギムレットの兄弟ともいえる人気スタンダードカクテル。ラムベースで作るため、工夫次第で非常に濃厚で飲みごたえのある仕上がりになる。ラムには以下のような種類があり、ダイキリにおいては好みに合わせてチョイスするのがおすすめ。

  • 最もベースにしやすい「ホワイトラム」は熟成させないタイプで、クセがなくサッパリとしたニュアンスに向いている
  • 「ゴールドラム」は1~2年ほど樽熟成したもので、やや飲みごたえのある味わい
  • 3年以上樽熟成させている「ダークラム」は、濃厚でややクセのある味・風味を感じられる

バーではホワイトラムベースでゴールドラムのアクセントを加えることや、ダークラムオンリーで濃厚に仕上げるなどする。そのまま飲み比べしてみても面白いかも。

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アロマの効いたバランスの良いカクテル・ベネット

ジンベースのギムレットの派生カクテルで、知名度はそこまで高くないもののカクテル好きの間では隠れた人気を博している

ライムジュース・アロマビター・シロップを加えており、甘さ・酸味・ほろ苦さのバランスがほどよく絡んでいて飲み心地が良い一杯。ギムレットよりもテイストの輪郭がはっきりとしている。

アロマビターはカクテル作りの名わき役として知られており、ハーブなどの薬草などを酒に漬け込んているリキュール。胃薬としての効能も・・・?

初心者・女性にもおすすめな美しく美味しいショートカクテル

ここからは初心者・女性でも飲みやすい人気ショートカクテルを紹介する。マティーニ・マンハッタン・サイドカー・ギムレットなどよりも飲みやすいテイストで、乱暴な飲み方さえしなければショートカクテル入門としておすすめ。

これで貴女もニューヨーカーの仲間入り!?コスモポリタン

ルックスは美しく可憐で、テイストが華やかでフルーティな一杯。往年の大ヒットドラマ『SEX AND THE CITY』で主人公がよく飲んでいたことをきっかけに、アメリカでは人気カクテルの仲間入りを果たす

女性におすすめなカクテルはいくつかあるが、このコスモポリタンはその代表格といえるかもしれない。ウォッカ・ホワイトキュラソー・ライムジュースに、クランベリージュースを組み合わせて作る。

クランベリーとキュラソー・ライムがよく合わさり、度数は程よくかなり飲みやすい仕上がりに。カクテル初心者・女性は、このコスモポリタンを入門カクテルとして楽しんでみてほしい。

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シャンパンベースカクテルの代表格・ミモザ

シャンパンベースのカクテルで、キレイなルックスと飲みやすい味が魅力の一杯だ。フローズンカクテルとして作られることもあり、そういうアレンジをした場合はちょっとしたシャキシャキ感を堪能できる。

シャンパンとオレンジジュース(もしくは、フレッシュオレンジ)でシンプルに作るため、オレンジの甘酸っぱさが魅力。ちなみに、オレンジを桃にすることで「ベリーニ」になる。

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キュートなシャンパンベースカクテルといえば!ベリーニ

シャンパンベースのカクテルで、ミモザと並んで非常に人気の高い一杯。甘酸っぱく飲みやすい、スムースなテイストは非常においしい。

ベリーニはシャンパンと桃(モモジュース)でシンプルに作る。女性はもちろん、男性にもおすすめできる。

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クリーミーで濃厚!アレキサンダー

ブランデーベースのカクテルで、生クリームとカカオリキュールを加えてクリーミィーに仕上げる。度数が高いものの非常に飲みやすいため、パリジャンのように「レディーキラーカクテル」としても知られる一杯。

生クリームの甘さとカカオのビターが、長く深い余韻となって味覚を刺激する。濃い味のカクテルのため飲みの〆としても親しまれており、あっさりテイストの〆カクテルであるXYZとはまた違った魅力がある。

使用するブランデーには通常のコニャックのほかに、カルヴァドスを使用するのもおすすめ。カルヴァドスならではのコクがプラスされ、より濃厚な一杯を堪能できる。

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キュートなルックスと飲みやすさ、ウィスキーサワー

口当たりが優しく、飲みやすいスタンダードカクテル。マティーニ・マンハッタンなどよりはマイナーだが、バーでは一定のニーズがある一杯だ。

チェリーとレモンが添えられた可愛らしいルックスと、飲みやすい甘酸っぱさが魅力。「サワー」とあるが、ウィスキー・レモンジュース・砂糖で作るので炭酸は入っていない。卵白を加える場合もあり、甘酸っぱさとなめらかなクリーミーさを堪能できる。

ベースのウィスキーは、バーボン・カナディアン・ジャパニーズなど幅広い。クラシカルなスタイルに合わせて、ライウィスキーを使うとスッキリとした味わいになる。

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カルヴァドスのショートカクテル・ジャックローズ

真紅の美しいルックスと、やや華やかで甘辛なテイストが魅力だ。ブランデー(カルヴァドス)をベースにして、ライムジュース・グレナデンシロップと合わせるというレシピ。

材料の一つであるグレナデンシロップは、柘榴と砂糖で作るノンアルコールのシロップで、カクテルのほかにお菓子作りにも活用される。

なお、バーではグレナデンシロップの代わりにフレッシュザクロを使用して、よりクリアで爽やかな味わいとする。

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シェリーワインの良さを堪能・・・バンブー

爽やかな味わいが魅力のシャリーワイン・フィノをベースにした、中甘辛口なショートカクテル。優雅な見ためと華やかさのある味・風味を堪能できる一杯だ。

フィノにドライベルモットやビターズが加わることで、口当たりや味わいが辛口に仕上がる。しつこくないテイストなので、一杯目や食前酒としておすすめ。

ドライマティーニのような感覚で嗜めるカクテルだが、度数は若干控えめになっているのでやや飲みやすい。カクテルを飲みなれていない方にも、ショートカクテル入門としておすすめできる。

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グレナデンシロップとレモンジュースの見事なコラボ・ワードエイト

鮮やかなオレンジ色のクラシカルなカクテルで、アメリカンウィスキーをベースにして作る。

ウィスキーの味わいと、グレナデンシロップやレモンジュース(もしくはオレンジジュース)の甘酸っぱい味・風味が見事にマッチ。甘々なだけでなく、カクテルらしい複雑な味わいも楽しめる優秀な一杯といえる。

飲みやすい方のテイストなので、カクテル初心者・女性の方でもおすすめだ。

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おわりに

以上でバーでもよく飲まれるスタンダードカクテルの紹介を終わる。度数の高いショートカクテルばかり取り上げてきたが、後半に載せたカクテルを中心に飲みやすいものもある。ぜひバーでも、自宅でもカクテルを楽しんでみてほしい。

また、紹介したカクテル以外にも、世の中には様々な種類のカクテルがある。バーに行った際や、自宅でカクテルを作る時は、載せてないカクテル以外のものをぜひ探究してみて欲しい。